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看護師が産業保健師として転職するのってどうなの?

更新:2017/03/15

[業種から探す, 転職]

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看護師が産業保健師として転職するのってどうなのでしょうか?

看護師は求人が多いですが、産業保健師となるとなかなか転職が難しい傾向があります。産業保健師として転職する時に気をつける点などまとめました。

看護師が産業保健師として転職する場合の特徴

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看護師が産業保健師として転職する場合の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか?

大企業での健康管理

産業保健師の求人は1000名以上従業員が在籍する大企業での求人がほとんどです。

平たく言うと仕事内容は健康管理ですが、医療機関で行う健康管理とは役割が大きく違ってきます。

企業で勤務する産業保健師は、従業員の退職を減らすことがミッションになってきます。

よって、健康管理と言っても、ただ単に健康体であれば良いというわけではなく、従業員が健康で精力的に仕事に取り組むことができる状態にするための活動をする、というのが特徴と言えます。

従業員とのコミュニケーションがより重要な仕事

産業保健師の仕事は従業員の健康管理と説明しましたが、健康に対する意識改善を行っていくことが大切になります。

そのためには、従業員とのコミュニケーションが重要になってくると言えます。

従業員がストレスに感じていることにはどういったことがあるか、健康面でどういった部分に不安を感じている方が多いのかなど、企業で仕事をしている人の特徴を把握していかないと、本当の意味での健康管理は出来ないのです。

そして、その中で重要になってくるものに取り組むことになります。例えば喫煙者が非常に多い職場なのであれば、喫煙者を減らすための取り組みなどを考えていくことになります。

すでにあるプログラムなどをマニュアル通りに実施する仕事ではなく、企業の内情に合わせて考えていくのが、産業保健師の特徴と言えます。

出張や会議などが多い

産業保健師の職場は大企業が多いと説明しましたが、大企業になると全国に事業所や支店があります。産業保健師の職場は本社になっていることが多いですが、定期的に全国の事業所や支店を訪問しているケースも多いです。

これは、各事業所や支店には、各々で産業保健師を採用するほどの人数が在籍していないことも多く、本社で数名の産業保健師を採用し、各エリアを分担して担当する形になっているためです。

また、従業員の現状であったり今後の健康管理、メンタルヘルスなどの対策に対する施策の打ち合わせなどの会議が多いのも特徴です。

これは産業保健師同士での会議もありますが、人事や総務などとも連携をとっていく必要があり、そういったところとの会議も多いです。

つまり、フットワークが軽い状況にある方でないとなかなか難しい職場であるとも言えます。

看護業務はほとんどない

産業保健師の仕事は従業員の健康管理となりますので、看護業務ではなく従業員との面談であったり職場の巡回、健康増進に向けて必要なプログラムの考案、提案などが中心になります。

よって、パソコンを利用する機会も多くなってきますので、パソコンスキルなども必要になってくるケースが多いです。つまり、産業保健師は事務的な能力に関しても求められるのです。

看護師が産業保健師として転職するメリット

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看護師が産業保健師として転職するメリットにはどういったものがあるのでしょうか?

夜勤がない

産業保健師は基本的に夜勤はありません。9時〜18時の間の時間で勤務することケースが殆んどです。

もちろん、その分給料の総額は下がりますが、それでも夜勤がないことのメリットの方が大きいと感じる看護師も少なくありません。

特に20代後半〜30代で、このままずっと夜勤をしていくのは難しいと感じている看護師が保健師の免許を所有していると、選択肢に挙がってきやすくなります。

1人1人とじっくりと関われる

産業保健師の仕事は従業員との面談が非常に重要になってきます。

従業員が仕事をしていく上でどのような不安や不満を抱えているか、そして面談の内容から健康を害する可能性が高い職場になっていないかなどを検証していきます。

ただ単に定期的に面談の時間を入れて行うだけでは、従業員の本音を聞き出すことはできません。信頼関係がしっかりと出来上がっていることが重要なのです。

職場の不安を産業保健師に話をすると、上司に伝わってしまうかもしれない、といったような考えが従業員の脳裏にあるうちは、上辺だけの話しかしてくれません。

1人1人とじっくりと関わりたいという気持ちで産業保健師を選択した看護師は、こういった面において仕事に楽しさを感じることができるでしょう。もちろん、難しい面もありますが。

病院などで看護師として仕事をしている場合は、じっくりと関われる環境が非常に少なくなっています。

療養型の病院など患者様の入院期間が長いところでも、看護師の確保がしっかりとできていないと、人員不足からじっくりと関わることはできなくなってしまうのです。

そういった面で産業保健師という仕事にメリットを感じている看護師は多いですね。

人の生死とダイレクトに関わらない

看護師として病院で勤務していると、どうしても人の生死に関わることがあります。

これは看護師になると決めた時点で覚悟している内容ではありますが、それでも実際に関わると関わりたくないと感じてしまう方もいます。

それが私は看護師に向いていないのではないか、と感じる要因になっているケースもあります。

その結果として看護師を辞めるか保健師の資格があるのであれば保健師の道に進むか、という選択肢になるのです。

そして、保健師の中でも病院やクリニックなどの医療機関から離れたいといった方が頭に最初に浮かぶのが産業保健師、ということですね。

土日祝休みが多い

夜勤がないという点は冒頭で説明しましたが、もう1つ土日祝休みの職場が多いというメリットがあります。

これは、企業のお休みと基本的に一致させていますので、企業が土日祝休みであれば、産業保健師だけが出勤するということはないのです。

また、土日祝勤務がある企業であったとしても、基本的に平日よりも出勤者の数が少ない傾向にあります。よって、平日のみ産業保健師が勤務すれば良いという体制にしている企業もあります。

たまに土曜日が年に数回勤務があるといったところもありますが、基本休みと考えて良いでしょう。

看護師が産業保健師として転職するデメリット

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看護師が産業保健師として転職するデメリットにはどういったことがあるのでしょうか?

求人が少ない

まずはこれが最も大きなデメリットと言えるでしょう。産業保健師に転職したいと思っても、そもそも産業保健師の求人が少ないのです。

正確に言うと、産業保健師の求人自体はありますが、大量募集ではなく経験者採用になっていることが多くなっています。つまり、保健師の資格を持っていても、経験がないと採用されないと言えます。

よって、経験がない方の場合、基本的に病院やクリニックの健診センター、市役所や地域包括支援センターなどでの勤務になることが多いです。

もちろん、経験がなくても産業保健師として採用してもらえるケースもありますが、例えば給料が安く経験者がまず応募しないだろう、と思えるものであったり、大企業で産業保健師が大量におり、自前で育成していきたいと考えている企業などですね。

ただ、自前で育成となると、今度は年齢制限として20代まで、といった感じになっていることが多く、厳しい現実があるのが実情です。

正社員の求人が少ない

上記で説明したように、産業保健師は求人自体が少ないということはありますが、更に大きな問題として、正社員求人が少ないという実情があります。

産業保健師は企業で採用されるわけですが、企業での産業保健師の求人をよくよく見てみると、契約社員になっているケースが多いのです。

なぜ契約社員になっているかというと、最も大きな理由は産業保健師の正社員の給与体系がないことです。

産業保健師を必要とする企業というのは主に1000名以上の大企業になってきますので、正社員の給与体系はしっかりとしたモデルがあります。

そのモデルに産業保健師を組み込んでしまうと、産業保健師の給料が安くなってしまう可能性が高いのです。

よって、契約社員という形にして、特別な給与体系を設けるようにしています。

もう1つの理由は、産業保健師がいつまで必要なのか分からないためです。

例えば、企業の業績が悪化し、従業員のリストラがあれば、産業保健師が必要でなくなる可能性もあります。

そういった時に、1年更新の契約社員にしておくと、後々トラブルに発展するケースが少ないと言えます。

よって、産業保健師の仕事は安定性という面で不安があるという点が、1つのデメリットとして挙げられるのです。

看護師が産業保健師として転職する場合に向いている人ってどんな人?

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看護師が産業保健師として転職する場合に向いている人ってどんな人でしょうか?

コミュニケーション能力が高い人

産業保健師として勤務する前に、看護師として仕事をしていた方は多いですよね。

看護師はもともと人と接する仕事ですので、コミュニケーション能力は必要な仕事と言えますが、産業保健師として仕事をするとなると、より一層高いものが求められます。

看護師の場合は対象者が病気や怪我をしている人、医療や介護の措置が必要な方に対して看護サービスを提供しています。

病院やクリニック、施設などによって違いはありますが、基本的には患者様に対して行うサービスのため、受け身でのコミュニケーションになりがちです。

つまり、患者様は医療や介護のサービスを必要として来られているため、積極的なコミュニケーションを取らなくても、自然とコミュニケーションが取れるためです。

しかし、産業保健師の場合は健康管理がメイン業務になるため、自分から積極的に働きかけていかないとなかなかコミュニケーションが取れません。

中には自分には関係ないと、産業保健師との関わりを極力避けようとする従業員もいます。そういった中で保健指導などを受けたいと思ってもらえるようなコミュニケーションをとっていく必要があるため、より高いものが必要と言えます。

経営者の視点で見ることができる人

保健指導は必要ではありますが、必要と思っていない方が多くいます。産業保健師を採用することに対して無駄なコストをかけていると考えている経営者もいます。

そういった中で産業保健師として仕事をしていくためには、やはり経営者の視点で保健指導を行っていくことが大切になります。

保健指導を行っていく中で、健康管理をしていくことが業績アップにも繋がっていく、という視点を持つことです。

その視点を持って保健指導を行っていれば、自然と経営者と同じ視点で考えることができ、会社に貢献している保健師になれるでしょう。

話を聴くのが上手な人

これは看護師にも必要なことではありますが、より一層話を聴くのが上手であることが求められます。

話を聴く中で、利用者の考えなどを把握することができ、寄り添った保健指導ができます。

また、産業保健師の仕事の1つにストレス管理などもあります。重いものになれば産業医の分野になりますが、まずは産業保健師が話をしっかりと聴くという対応をするケースも多いです。

産業保健師として仕事をする上で重要なスキルの1つと言えますね。

看護師が産業保健師として転職する場合に失敗しないために

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看護師が産業保健師として転職する場合に失敗しないためには、どういったことが必要なのでしょうか?

しっかりと仕事内容を把握している企業を選択すること

産業保健師の募集をする際に、企業側がしっかりと仕事内容を把握している場合とそうでない場合があるのが、大きな特徴と言えます。

長年産業保健師を採用していて、複数名でシステム的に保健指導などを行っている企業は、計画的な採用を行っていて、当然仕事内容も確立されているため、把握しています。

しかし、初めて産業保健師を採用する企業や、産業保健師を採用しなくてはいけないという行政ルールから、採用だけしている、といったケースの場合は、企業側も仕事内容を把握していないことがあります。

産業保健師としての経験がある方であれば問題ないですが、産業保健師未経験の転職の場合は、産業保健師の仕事が確立されている企業で仕事をしないと、どういったことをすれば良いか分からないという状況に陥ってしまいます。

転職時期を間違えない

看護師が産業保健師に転職する場合に、いつが良いでしょうか?基本的に産業保健師の求人が出やすいのは、やはり4月入職です。

これは産業保健師は契約社員になっていることが多く、契約期間が4月〜翌年3月までになっているためです。つまり、契約期間満了が3月のため、4月入職できる方を探している求人が多いと言えます。

逆を言うと、このサイクルに合わせて産業保健師に転職するための活動を行っていくことが大切です。求人が少ない時期に転職活動を行っても、なかなか求人を見つけることができませんから。

まとめ

看護師が産業保健師として転職する場合の特徴からメリット・デメリット、向いている人から失敗しないためにどういったことが必要なのかといった部分まで説明しましたが、いかがでしたか?

そもそも看護師から産業保健師として転職したいというケース自体は結構多く、産業保健師に転職するという希望を表に出していない看護師の中でも、密かに産業保健師を狙っている方はいます。

しかし、それに見合うだけの求人がないのもまた実情と言えます。よって、なかなか産業保健師になりたいのになれないという看護師が多くなっています。

産業保健師は夜勤がないといった点やゆっくりと従業員と関われる、人の生死に関わらないといった点がメリットとして挙げられ、これが人気の理由になっています。

向いている人というのはコミュニケーション能力が高い人、話を聴くのが上手な人などがありますが、それとは別に経営者の視点で見ることができる感覚があると、企業の保健師の場合重宝されるでしょう。

また、産業保健師への転職で失敗しないためには、しっかりと仕事内容を把握している企業に転職することが最も大切になります。

せっかく産業保健師になれたのに、産業保健師の仕事が確立されていない環境の企業に入ると、産業保健師として思うように活動できない可能性があります。

そして、転職時期も大切になります。産業保健師の求人自体は4月入職が圧倒的に多くなるために、そのタイミングに合わせるようにするのがベストですね。

こういったことを踏まえて転職活動をするわけですが、求人が少ないということから面接もかなり厳しいものになります。

面接対策もしっかりと行っていかないと、なかなか受かるものではありません。面接対策を行ってくれるサービスとして、看護師転職支援サイトを活用すると良いでしょう。

面接対策も事前に行ってもらえますし、履歴書の添削などもしてもらえます。また、求人先の面接の様子や質問項目などもある程度教えてもらえるケースがありますので、そういった情報も貴重なものになりますよね。

自分自身ではなかなか難しい産業保健師への転職、看護師転職支援サイトを活用することで成功させましょう。

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執筆者情報

なーすのきもち編集部
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