男性看護師のための5つのQ&A!これを読めば悩みは解決!
公開:2017/10/16
[条件から探す]男性看護師は少しずつ増えていますが、それでもまだまだ女性看護師に比べると少数派で肩身の狭い思いをしている人も多いと思います。
男性看護師がストレスなく働いていくための5つのQ&Aと職場選びのコツを解説します。これを読めば今抱えている悩みを解決できるはずです。
男性看護師の需要が増えているって本当?
男性看護師は年々増えてきています。現役の男性看護師として働いているあなたも、それは実感していると思います。
では、実際にはどのくらい男性看護師が増えているのかを、日本看護協会の「平成28年 看護関係統計資料集」のデータを使って説明していきます。
2004年末の時点で男性看護師は3万1,594人でしたが、2014年末には7万3,968人に増えています。10年で2.34倍の増加です。
2014年末の看護師の総数は、114万2,319人ですので、男性看護師の割合はたったの6.4%になります。いくら男性看護師の数が増えているといっても、これが男性看護師の現状なのです。
しかし、男性看護師の需要はいろいろな職場で増えてきています。男性看護師の職場と言えば、病院を思い浮かべると思います。確かに、男性看護師の職場で最も多いのは病院です。
2014年末の時点で6万6600人の男性看護師が病院で働いています。つまり、90%の男性看護師は病院勤務です。
しかし、残りの10%は病院以外で働いているのです。ここ10年で、特に大きな伸びを見せているのが、訪問看護ステーションです。
2004年時点で訪問看護ステーションで働く男性看護師はわずか179人だったのに、2014年では1027人にまで増えています。
そのほか、クリニックや介護施設、社会福祉施設、学校や研究機関などでも、10年で軒並み2~3倍の増加となっています。
男性看護師は確実に人数が増えていますし、どこの職場でも需要が高まっているのです。
男性看護師に贈る5つのQ&A
男性看護師は様々な悩みや疑問を抱えつつ、毎日働いていると思います。周囲にあまり男性看護師がいないと、相談することもできませんので、なかなか悩みを解決できないのではないでしょうか。
ここでは、男性看護師が知りたい5つのQ&Aを説明します。
どの職場だと男性看護師が多いのか?
男性看護師は6.4%しかいないので、日々肩身が狭い思いをしていると思います。できれば、男性看護師と一緒に働きたい、同僚は女性だけでなく男性もいてほしいと思っている人は多いと思います。
男性看護師と一緒に働きたい人は、大病院で働くと良いでしょう。大病院は中小規模の病院と比べて、男性看護師の割合が高いです。
特に、次の診療科・部署では男性看護師の割合が高い傾向にあります。
- 精神科
- ICU
- 救急外来、救命救急センター
- 整形外科
- 手術室
大病院のこのような診療科・部署で働けば、男性看護師は自分1人だけということはなく、男性看護師と一緒に働けるはずです。
結婚できるのか?
男性看護師の中には、不規則な生活だし、医師ほどステータスも給料もないから、結婚できるのか不安になっている人もいると思います。
男性看護師は髪型も清潔感第一にしなければいけませんし、勤務中はユニフォームなので、私服もあまり気を使わなくなります。忙しくて、合コンに行く暇もなくなります。
そうすると、恋愛からどんどん遠ざかり、恋人ができる気配が全くなくなり、結婚できるか不安になるのです。
でも、男性看護師は基本的にモテる人が多いです。女性の扱いに慣れていますし、優しい性格の人が多いですから、結婚が早い人が多いです。20代半ばで結婚している人が多いです。30代まで独身の人の割合は少ないと思います。
もし、全然モテないと悩んでいるなら、考え方を変えてみましょう。同僚の女性看護師に対して、一歩引いてませんか?「女性看護師を女として見れない」のように、上から目線になっている男性看護師は、ハッキリ言ってモテません。
男性看護師の結婚相手で多いのは、やはり女性看護師です。同じ職業だからこそ、お互いを理解しあえますし、何といっても女性看護師を恋愛対象に入れたら、一気に出会いの機会は多くなります。
だから、同僚の女性看護師も恋愛対象に入れてみましょう。仕事ができて優しい男性看護師は、女性看護師から間違いなくモテます!
結婚できないかもしれないと不安になっている男性看護師は、仕事を頑張って、いつもよりも少し優しく接してみると良いでしょう。そうすれば、モテ期到来です。
みんな給料はどのくらい貰っているのか?
男性看護師はみんなどのくらいの給料を貰っているのでしょうか?今あなたがもらっている給料は、平均と比べてどうなのか?みんなどのくらいもらっているのか?また、将来はどのくらいもらえる見込みがあるのか、心配になると思います。
男性は女性と違って、結婚・妊娠・出産で働き方を変える必要がない分、しっかり稼がないといけません。ある程度お給料は貰っていないと結婚すらできません。
では、厚生労働省の平成28年度賃金構造基本統計調査から年代別の男性看護師の給料の平均をご紹介します。
- 20代前半 月給28万2,200円 年収386万7,700円
- 20代後半 月給31万8,700円 年収455万8,200円
- 30代前半 月給33万9,300円 年収492万7,600円
- 30代後半 月給35万2,700円 年収509万4,100円
- 40代前半 月給36万8,000円 年収527万7,700円
- 40代後半 月給37万6,100円 年収545万4,300円
- 50代前半 月給33万5,800円 年収499万1,000円
- 50代後半 月給40万3,600円 年収616万5,700円
男性看護師の年収は、30代で500万円前後になり、そのままうまくいけば600万円を超えることも可能ということです。
男性看護師の年収は、女性看護師よりもやや高めです。これは、女性看護師と違って、大病院で働く人の割合が多いのと、年齢を重ねても夜勤に入っている人が多いためと考えられます。
男性看護師の将来性はある?
男性看護師は将来性はあるのでしょうか?平均月収・年収を見て、もう少し稼ぎたいと思った男性看護師も多いと思います。
男性看護師が将来的にしっかり稼ぎたいなら、管理職を目指すことをおすすめします。最近は、少しずつですが男性の看護師長が増えてきています。
管理職になれば、役職手当がつくので給料がアップしますし、師長クラスになれば、医師からも一目置かれるので、「看護師は医師の指示がないと何もできない」と感じることもないでしょう。
また、給料にこだわるなら、CRA(臨床開発モニター)に転職するのもおすすめです。CRAは治験を管理・モニタリングする仕事で、看護師経験を活かせます。
CRAは転職当初は年収は400~450万円程度ですが、経験を積んでいくと、ぐんぐん給料がアップします。部下を持つようになれば、年収1000万円以上も十分に可能な仕事です。
また、一国一城の主を目指すなら、訪問看護の道に進むのも良いと思います。看護師は医師や助産師と違って、病院や助産院を開業することはできません。
しかし、管理者として訪問看護ステーションを経営することは可能です。訪問看護で経験を積み、人脈を広げていくことで、あなた自身の訪問看護ステーションをオープンさせることができるのです。
男性看護師は女性看護師に比べて、ライフスタイルの変化で働き方を変える必要がないので、女性看護師よりも将来性があることは間違いありません。
性格的に向いてない場合はどうすれば良い?
看護師として働きだしてみると、思ったよりも大変で看護師に向いてないと感じることもあると思います。
女性看護師の中で肩身が狭い思いをしなければいけないことにウンザリする。患者さんとうまくコミュニケーションを取れない。女性患者にケアを拒否されてイライラしてしまう。
仕事ができない若い医師から偉そうに指示を出されると、ムカついてしまう。こういったことがあると、性格的に看護師に向いてないと悩むことになります。
2chの男性看護師に関するスレッドでも、これらの悩みはよく書き込みされていて、男性看護師あるあるだと思います。
こういった悩みを抱えているなら、悩みを解決できる職場に転職すれば解決します。
女性看護師の中で肩身が狭いことを解決するには?
女性看護師が多いことが嫌なら、先ほど紹介した男性看護師が多い職場に転職したり、CRAやCRC(治験コーディネーター)に転職すると良いと思います。特に、CRAは女性の割合は少なめなのでおすすめです。
コミュニケーションが下手、女性患者に拒否されるのを解決するには?
患者さんとうまくコミュニケーションを取れない、女性患者にケアを拒否されるという場合は、手術室や救命救急センター、ICUなどがおすすめです。
これらの部署の患者は、みんな命の危機に瀕しているので、「男性看護師に裸を見られたくない!」と思う余裕がないのです。また、意識がない人が多いので、一般病棟よりも患者と話す機会は少ないです。
医師がムカつく&劣等感を持つことを解決するには?
医師にムカついたり、劣等感を持ってしまうなら、訪問看護やCRA、CRCに転職すると解決します。
訪問看護は医師の指示に基づくケアをしますが、それでも一緒の空間で働くわけではないので、ムカつく頻度は少ないです。
また、訪問看護師は、1人で患者さんの自宅を訪問して、自分で考えて自分の裁量でケアをすることができます。そのため、「医師がいないと何もできない」と感じることが少ないので、医師に対して劣等感を持つこともないのです。
CRAやCRCは治験を行う医師と協力して仕事を進めなくてはいけませんが、医師から指示をもらって仕事をするわけではありませんので、面倒だと思うことは多々あれど、劣等感を抱くことはないと思います。
男性看護師は自分に合った職場選びが一番大切です!
男性看護師の悩みや疑問はいろいろありますが、自分に合った職場選びを行えば、悩みやストレスの大部分は解決します。
男性看護師はみんな大学病院などの大病院を選びがちです。確かに、大病院は給料は高めですし、男性看護師も多いので働きやすい環境が整っています。
しかし、男性看護師全員が大病院で働くと満足するかというと、そういうことではありません。
研修医に偉そうに指示されるとムカつく人は、研修医が多い大学病院には不向きです。また、男性看護師の中には集中治療部門や急性期看護に興味がない人もいますよね。そういった男性看護師も、大病院は不向きでしょう。
よって、大病院にこだわり過ぎずに、もっと視野を広く持って、職場選びをする必要があります。
例えば、管理職を目指したいなら、競争率が高い大病院よりも、中小規模の病院の方が管理職になりやすいです。
また、訪問看護も将来性がありますし、CRAに転職しサラリーマンとして高収入を目指すのも良いでしょう。
男性看護師だから最先端の治療を行っている大病院で働くべき!という固定概念は捨てて、あなたの理想に合った職場選びをしなければいけません。
あなたに合った職場で働けば、男性看護師だからこその悩みを解決できて、やりがいを持って働けるはずです。
まとめ
男性看護師のQ&Aや職場選びのコツをまとめました。男性看護師は、いろいろな悩みやストレスを抱えていて、看護師になったことを後悔することもあるかもしれません。
でも、男性看護師は自分に合った職場を選べば、悩みやストレスを解決してやりがいを感じながら働くことができます。
また、やりがいを感じていて、仕事に打ち込んでいる男性はカッコよく見えますので、確実にモテます!
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