看護師の志望動機 産婦人科の場合にはどのように書けば良いの?
更新:2023/04/07
[志望動機]看護師の志望動機で産婦人科の場合ではどのように書くと良いのでしょうか?
産婦人科は専門的な分野になりますので、志望動機も注意して書かないと、良い印象を与えることができません。ポイントの説明を例文を用いて行います。
この記事の内容はこれ!
看護師の志望動機 産婦人科の場合に多いものと優先度について知ろう
看護師の志望動機で産婦人科の場合に多いものはどういったものでしょうか?
まずは、産婦人科の志望動機として多いものを「待遇&楽」と「仕事&やりがい」の2つに分けて考えてみたいと思います。
待遇と楽=残業がそれ程多くなく、クリニック限定だと給料は比較的高め、福利厚生充実
産婦人科は飛び抜けて待遇が良い、楽だということではありませんが、比較的残業が少なめなところが志望動機に挙がりやすいです。
また、残業が多そうな日がある程度前もって分かるのも大きいですね。
出産予定日はありますので、大体予測がつくのです。そして、もう1つ大きいのが生死に関わる治療が少ないことです。
もちろんゼロではありませんが、精神的に楽な部分はあるでしょう。
給与は産婦人科はクリニックが結構多いですが、クリニックの中では夜勤がある分高いです。
また、従業員もクリニックの中では多めのところが多いため、社会保険完備であったり、正社員の求人が多めである傾向があります。
仕事&やりがい=生命の誕生、及び喜びに溢れる瞬間に立ちあえる
産婦人科の魅力は、何と言っても出産という喜びに溢れる現場で仕事ができることです。一般の病棟であれば、喜びよりも悲しみが圧倒的に多い職場です。
産婦人科での勤務を希望する看護師は産婦人科だけで探していることが多いですが、こういった他の病棟とは全く違った感覚の職場であることが大きいのではないでしょうか。
産婦人科の場合は、上記の「待遇&楽:仕事&やりがい=3:7」くらいの割合が多いです。当然、優先度としても仕事&やりがいですね。
上記のように、一般病棟とは違った仕事にやりがいを感じて志望する、と言ったケースが多いためです。
ただ、「楽」という部分に繋がる志望動機もあります。治療目的の病棟がきつかったので産婦人科を志望する、という感じです。
やりがいを求めて産婦人科を志望する看護師も、転職の場合、心のどこかにはこういったことが含まれているかもしれません。
看護師の志望動機 産婦人科の場合の悪い例文その1
看護師の志望動機は産婦人科の場合、上記のようにものが多いです。では、優先度の高い仕事&やりがいから書き始めている例文を見てみましょう。
「私は内科病棟で3年間勤務をしましたが、もともと産婦人科病棟で勤務したいと思っていました。それは、生命の誕生という喜びに溢れた職場だからです。また、貴院は残業も少ないので志望しました。」
一見、特に問題はないように思いますが、実はこの中にやりがちなミスがあります。
それは、「生命の誕生に立ちあう」ことだけを言及しているところです。
というのも、産婦人科では生命の誕生がもちろんメインではありますが、堕胎も行っているところが多いです。つまり、生命の誕生だけを言及すると、表面しか知らずに応募してきているとなります。
そして、当然ながら堕胎の手術の場合の対応は大丈夫か?という質問がきます。そこで困ったような表情、態度があると不採用になってしまうことが多いですね。
看護師は大体、成人患者さんの死による、無力感、不甲斐無さがやり切れずに、それが辞める理由のひとつになっていることが多いです。
それだけに面接官は「産婦人科未経験者だから、うちでは、堕胎だってあるけど、分かっているのかな?
そういったデメリットも分かっていて志望しているのかな?」と心配になるのです。
さらに、最後にダイレクトな表現で「待遇と楽」を付け加えているので、「待遇と楽」が1割増し(差で言うと2割増し)強調されて、「待遇と楽:仕事&やりがい=4:6」の印象になってしまいます。
すると、面接官は「いいことばっかり期待していないか?現実とのギャップですぐ辞めるんじゃないか?」と心配になり、不採用になる可能性が高くなります。
看護師の志望動機 産婦人科の場合の悪い例文その2
看護師の志望動機 産婦人科の場合には、デメリットを理解していないような志望動機で最後に「待遇と楽」をダイレクトな表現で付け加えるのは良くないと上記で述べました。
では、デメリットも理解していることが伝わる志望動機だけにしてみたらどうなるでしょうか?次に例文で一緒に考えて見ましょう。
「私は外科病棟や内科病棟を合計5年間経験しました。大学病院での勤務であったため、配属の希望が叶わず、病院主導の配属先にて勤務してまいりました。希望叶わずではありましたが、最初に外科病棟や内科病棟での経験をできることで、看護師としての基本的なスキルをしっかりと学ぶことができました。患者様の観察や急変時の対応など、臨機応変にできるようになり、自信を持って看護業務を行うことができます。しかし、この度再度自分自身の気持ちを整理したところ、やはり産婦人科で勤務したいと思い、貴院を志望しました。産婦人科では命の誕生を患者様とともに喜ぶこともさることながら、新しい命の消失にも立ち会うことがあると思います。どちらの局面においても、患者様の心に寄り添った看護ができるように努めてまいりたいと思います。」
読んでみてどうですか?書いてある内容は良い内容が並んでいますが、本当の志望動機なのかな?と疑問に思ってしまう部分もあると思います。
確かに、今度は「新しい命の消失にも立ち会うことがあると思います。どちらの局面においても、患者様の心に寄り添った看護」と言っているので、デメリットを理解していることも伝わります。
産婦人科のことを知っているようですし、昔から志望していたというのも嘘ではないと思います。
それなのになぜ、嘘っぽく聞こえるのでしょうか?それは、今回産婦人科を志望する動機の中には、もっと他の内容、つまり「待遇&楽」の面もあるのではないかと思われるからです。
例えば、一般病棟での勤務が嫌になったとか、夜勤回数が多すぎるとか、全く触れないことにより、面接官が勝手に疑惑を考えてしまう可能性があります。
つまり、いくらかは触れる方が自然な志望動機になると言えますね。
看護師の志望動機 産婦人科の場合の良い例文
看護師の志望動機 産婦人科の場合に関して、上記で2つ悪い例文を挙げました。
ポイントとなってくるのは、産婦人科を正しく認識しているかという部分と、自然な志望動機になっているかという部分です。
それでは、その点を踏まえての例文を見てみましょう。
「私は総合病院の外科病棟で3年間勤務してきました。当初より産婦人科を希望していましたが、希望が叶わずに外科病棟に配属になりました。希望は叶いませんでしたが、外科病棟での経験のお陰で看護師としての基本的なスキルを身につけ、緊急時の対応などについても臨機応変な対応が出来るようになりました。その上で、やはり産婦人科で勤務したいという気持ちが抑えきれず、貴院を志望しました。産婦人科では新しい生命の誕生という幸せな時間を患者さんと共有すること、また、新しい命が消えていく辛い場面についても顔を背けずに患者さんと共有することで命の重みと大切さを学び、人間として看護師として成長していきたいと思っております。また、貴院は福利厚生が非常に充実しており、ママさん看護師の方々も多く働いておられると聞きましたので、生活と両立させながら末永く勤務することができると思ったのも、貴院を志望した動機のひとつです。」
こういった内容にすると、産婦人科を強く希望していることが伝わり、尚且つ生命の誕生以外にも対応できる、抵抗がないことも遠回しに伝えています。
デメリットも理解していることが伝わる志望動機になっていて、待遇のことを最後に遠まわしで言っていることで、現実とのギャップで辞める心配がないのと、志望動機全体に嘘がないという信憑性があります。
どちらにしても、産婦人科に面接に行く際の志望動機は、よく病院やクリニックのことを知っておいた方が良いです。
どういった業務が多いのか、分娩はどういった形態(自然分娩など)が多いのか、院長の方針は?などですね。
こういった情報は看護師転職支援サイトの転職コンサルタントは、詳しく把握しています。上手く活用して、最適な志望動機を書くようにしましょう。
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