看護師が仕事行きたくない時はどうする?原因と症状別の対策まとめ
更新:2017/11/28
[辞めたい]看護師で仕事行きたくないと思っている人はいませんか?「仕事行きたくないのは当たり前」と思って我慢しているのは、良いことではありません。自分で自分を追い込む行為です。
仕事行きたくない原因や症状、レベル別の対策を説明します。あなた自身を守るためにも、「仕事行きたくない」という気持ちは放っておいてはいけません。
看護師が仕事行きたくないと考える原因
看護師が仕事行きたくないと考える原因には、いろいろなものがあります。仕事行きたくない原因は、看護師1人1人違いますね。
どのような原因で仕事行きたくないと考えているのかを、次の4つのカテゴリーに分けて説明していきます。
この4つのカテゴリーの中で、あなたはどれに当てはまるでしょうか?
- 1年目の看護師の仕事行きたくない原因
- 2年目の看護師の仕事行きたくない原因
- 3年目の看護師の仕事行きたくない原因
- そのほかの仕事行きたくない原因
1年目の看護師の仕事行きたくない原因
1年目の看護師が仕事行きたくないと思う原因は、たくさんありすぎて数えられないかもしれませんね。
新人看護師はとにかくストレスフルで、看護師の仕事をしたくない、辞めたい、仕事行きたくないと毎日考えていると思います。
- プリセプターや先輩看護師が怖い
- 患者さんに怒鳴られた
- 自分が不甲斐なくて辛い
- 仕事をするのが怖い
プリセプターや先輩看護師が怖い
1年目の看護師は、プリセプターや先輩看護師が怖いから、仕事に行きたくないと思うことが多いです。
一生懸命やっているのに、「なんでそんなに仕事ができないの?」や「新人だからって甘えないで」のように厳しく言われると、仕事行きたくないと思ってしまいます。
患者さんに怒鳴られた
1年目の看護師は看護スキルが未熟なんで、点滴に失敗することも多いです。
笑って許してくれる患者さんも多いですが、「もうあなたに絶対に注射させないわ!受け持ちを変えてちょうだい!私を殺す気なの?」のように責めてくる患者もいますね。
精いっぱい仕事をしているのに、そのように言われてしまうと、患者さんと接するのが怖くて、仕事行きたくないと思ってしまうのです。
自分が不甲斐なくて辛い
自分が不甲斐なくて辛いから、仕事行きたくないと思う1年目の看護師は多いですね。なかなか仕事が覚えられない、思ったように動けない、すぐにミスをしてしまう。
新人看護師なら仕方がないのですが、自分では必死にやっているのに、全然仕事ができないと、不甲斐なさを感じて、仕事行きたくないと悩んでしまいます。
仕事をするのが怖い
1年目の看護師は、インシデントを起こしたり、重症患者の受け持ちをすると、看護師の仕事を怖いと感じて、仕事行きたくないと思うようになります。
ちょっとしたミスが患者さんの命を奪うかもしれないと実感すると、「そんな責任の重い仕事は私には無理。怖い。」と思って、仕事に行きたくないと考えてしまうのです。
仕事行きたくない1年目の看護師は「新人看護師は仕事行きたくないという気持ちと戦っている?」も読んでみてくださいね。
2年目の看護師の仕事行きたくない原因
2年目の看護師が仕事行きたくない原因は、2年目になってフォローが外れたことによるものではないでしょうか?
2年目になると、先輩看護師のフォローが外れます。それで解放感を感じることも多いですが、先輩のチェックがないために、インシデントが増えます。
そうすると、自信をなくしてしまって、仕事行きたくないと考えてしまいます。
また、「2年目になったんだから、しっかりしなさい」のように突き放すような言い方で先輩看護師から注意されたら、ショックで仕事に行きたくないと思ってしまうのも仕方がないと思います。
3年目の看護師の仕事行きたくない原因
3年目の看護師が仕事行きたくない原因もたくさんありますね。
- 今までの不満が爆発する
- プリセプター業務が負担
- リーダー業務が嫌
今までの不満が爆発する
3年目の看護師は新人時代からのその職場に対する不満を溜め込んでいます。そして、その不満が限界に達すると、「仕事行きたくない!」と爆発してしまうのです。
プリセプター業務が負担
3年目の看護師はプリセプターを任されることが多いです。プリセプティーはやる気がなくて、いくら指導しても響かない。
しかし、先輩看護師からは「あなたがきちんと指導しないのが悪い」と責められると、プリセプター業務を負担に感じて、仕事行きたくないと思うようになります。
リーダー業務が嫌
3年目でリーダー業務を始める看護師は多いですが、リーダー業務をすると、先輩看護師からチクチク嫌味を言われたり、医師のわがままに疲れたりするので、リーダー業務の日は特に仕事行きたくないと思ってしまいます。
そのほかの仕事行きたくない原因
そのほかにも、看護師が仕事行きたくないと思う原因はたくさんあります。ここでは主なものをご紹介しますね。
- 夜勤が嫌。特に深夜勤が苦痛
- 職場の人間関係がストレス
- あまりに激務で心身ともに限界
- 先輩は楽をして、私にばかり仕事を押し付けてくる
このような理由で仕事行きたくないと思う看護師さんは多いです。夜勤に行きたくない看護師は「看護師 夜勤に行きたくないと感じる瞬間」も一緒に読んでみると良いでしょう。
看護師が仕事行きたくない時の症状
看護師が仕事行きたくないと思った時には、どのような症状が出るのかを確認しておきましょう。
「仕事行きたくない」と思った時には、ただ単に「仕事行きたくない」と考えるだけではなく、いろいろな心身の症状が出てくるのです。
初期症状
仕事に行きたくない時の初期症状は、次のようなものです。
- 仕事のことを考えると、気分が落ち込む
- 次の日が仕事だと、夕方から憂鬱
- 仕事を休んだらどうなるかを考えてしまう
中程度の症状
次は、少し症状が悪化した中程度の症状を見ていきましょう。
- 出勤前に涙が出てくる
- 連休最終日は仕事のことを1日中考えて、抑うつ状態になる
- 仕事のモチベーションが上がらず、無気力になる
末期の症状
最後は、仕事行きたくない時の末期症状です。
- 出勤前や出勤後は頭痛や吐き気などが出る
- ミスをしても気にならなくなる
- 無断欠勤をしてしまう
- 無断欠勤で仕事を休むことに罪悪感がない
仕事行きたくない看護師は、段階別にこのような症状が現れます。抑うつや無気力、身体症状が出るため、「仕事行きたくない病」とも言われることが多いのです。
看護師が仕事行きたくない時のレベル別の対策
看護師が仕事行きたくない病にかかってしまったら、早めに対策をしなければいけません。仕事行きたくないと思っている場合、心身ともに疲れてしまっている可能性があります。
そのまま放っておけば、どんどん悪化して、うつ病を発症するかもしれません。また、すでに適応障害や燃え尽き症候群などの疾患を発症している可能性あります。
せっかく自分で希望して看護師になったのに、「看護師の仕事なんて二度とやりたくない!」と思ってしまうのはもったいないですよね。
そうなる前に、あなた自身を守る意味でも、きちんと対策を実践しましょう。
初期症状でやるべき対策
初期症状が出ている段階であれば、仕事を続けながらでも対策は可能です。これ以上悪化させないためにも、次の3つの対策をしましょう。
- リフレッシュする
- ご褒美を用意する
- 同期や友人と愚痴を言い合う
リフレッシュする
仕事に行きたくない時には、とにかくリフレッシュをしましょう。仕事を忘れる時間を作ることで、良い気分転換ができます。
休日はできるだけ仕事関係の勉強はせずに、好きなことをして過ごしましょう。
特に、1年目の看護師は休みの日も仕事のことを考えてしまうと思うので、自分でストレス解消できるように、休日の過ごし方を工夫する必要があります。
ご褒美を用意する
仕事行きたくないと思っている時には、何か自分へのご褒美を用意することも大切です。「仕事に行けば、ご褒美がある。」と思えば、仕事へのモチベーションは少し上がると思います。
ニンジンをぶら下げた馬のようですが、仕事の後に自分なりの楽しみがあるのとないのでは、仕事へのやる気は大きく違います。
同期や友人と愚痴を言い合う
仕事行きたくないと思っている気持ちを解決するには、同期や友人と愚痴を言い合うのも良い対策です。
仕事行きたくないと思っている場合、仕事のストレスが溜まっているということですから、愚痴を言い合って、ストレスを発散しましょう。
愚痴を言い合うと、「仕事行きたくないのは私だけではない」と思えて、仲間意識も芽生えます。
中程度の症状でやるべき対策
仕事行きたくない病の中程度の症状が出ている時には、危機感を持って対処しなければいけません。
- 師長に相談する
- 心療内科を受診する
師長に相談する
まずは、師長に相談して下さい。どんな症状が出ているのかを師長に伝えて、心身ともに限界であることを説明しましょう。
ただ「仕事行きたくないんです」と伝えるだけでは、ただの怠け者だと思われるので、注意してください。
管理能力が高く、信頼できる師長なら、仕事量を減らしてくれたり、夜勤回数を減らしたり、あなたが仕事行きたくないと思っている最大の原因を軽減できるような対処をしてくれるはずです。
心療内科を受診する
次に、心療内科を受診しましょう。仕事前に涙が出たり、無気力になるなどの症状が出ている場合、自分でも気づかないうちに精神面が限界に達している可能性があります。
だから、早めに心療内科を受診して、あなたの心のケアをしてあげてください。
精神科医に話を聞いてもらうだけでも楽になりますし、今の現状を打破したり、うまくストレスと付き合っていくコツをアドバイスしてくれるはずです。
早めに心療内科を受診しておけば、適応障害やうつ病、燃え尽き症候群が本格的に発症するのを予防することもできるのです。
末期症状でやるべき対策
あなたが仕事行きたくないと思って、すでに末期症状が出ている場合は、もう今の職場にしがみつく必要はありません。今すぐあなた自身のための行動に出てください。
- 退職する
- 転職を考える
退職する
まずは、今の職場を退職してください。仕事行きたくない病の末期症状が出ているということは、あなたは心身ともに限界を迎えています。限界を突破していると言ったほうが良いかもしれません。
限界になるまで追い込まれるような職場にしがみつく必要はありません。我慢して働いていても、さらに状態は悪化するだけです。
だから、退職して職場から解放されましょう。退職すれば、今のあなたが抱えているストレスのほとんどが解消できるはずです。
「職場を辞めるなんて…」と思うかもしれませんが、退職後は必ずやめてよかったと思えるはずですよ。
転職を考える
退職して、心身ともに回復したら、転職(再就職)を考えましょう。今は、もう二度と看護師の仕事をしたくないと思っているかもしれませんが、それはあなたが心身ともに消耗しているからだと思います。
少し休んで回復したら、また看護師をやろうかなと思えるはずです。もともとあなたは、自分から看護師の仕事をしようと思って、看護師の道に進んだのですから。
さらには、経済的にも看護師の仕事をしないと、生活レベルを落とさなくてはいけなくなります。無資格・未経験で看護師以上に稼げる仕事なんてないのですから。
だから、今のうちから看護師として転職することを頭の片隅に置いておきましょう。
職場選びにこだわれば、今度は仕事行きたくないと悩まずに済むはずです。あなたに合った職場、今の仕事行きたくない原因を解決できる職場なら、ストレスを感じずに働けるはずです。
まとめ
看護師が仕事行きたくない原因や症状、対策をまとめましたが、いかがでしたか?看護師が仕事行きたくないという気持ちを放っておくと、どんどん悪化して、取り返しがつかないことになりかねません。
そうなる前に、早めに対策をして、仕事行きたくない気持ちを軽減しながら働きましょう。
ただ、末期の症状まで出ている人は、早めに退職して、ストレスから解放されましょう。そして、心身を回復させるために休んでください。
また働こうと思えるようになったら、今度はあなたに合った職場、ストレスを感じずに働けれる職場に転職しましょう。
仕事行きたくない人が転職を考えているなら、早めに看護師転職支援サイトに登録して、転職コンサルタントに相談しておきましょう。
早めに転職コンサルタントに相談しておくと、あなたに合った職場をいろいろ探してくれますし、あなたの希望条件に合った求人が出たら、すぐに知らせてくれるのです。
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