看護師が回復期リハビリテーションに転職するメリットとデメリット
更新:2017/09/15
[業種から探す, 転職]看護師が回復期リハビリテーションに転職するメリットとデメリットは、分かりやすいようで分かりにくいものです。回復期リハビリテーションっていまいち分かりにくい分野ですからね。一般病棟との違いを示しながら解説していきます。
この記事の内容はこれ!
看護師が思う回復期リハビリテーションの特徴は事務作業の多さ
看護師は回復期リハビリテーションの特徴を事務作業が多いこと、と捉えているかもしれません。
実際に、急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟に変わると、事務作業が多いと感じる方が多いです。これを特徴と捉えることもできますが、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
回復期リハビリテーションは病気を治すところではない
回復期リハビリテーションは、病気を治すのではなく、病気自体は治った、もしくはもうこれ以上医療行為を行っても意味がないという状態から、できる限りの機能を回復させる場所です。
病気を治す、いわゆる医療行為とは違い、患者様がやる気になるようなプランを立て、決められた期間の中で機能回復のサポートをするのが看護師の役目です。
チームとして様々な職種でかかわる
医療現場自体がチーム医療が多いですが、回復期リハビリテーションは多くの職種でチームを組んで、患者様の機能回復について取り組んでいきます。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士など、様々な職種で話し合いながらのリハビリになります。よって、カンファレンスが多いという特徴もあります。
療養型病棟と似ているケースもある
回復期リハビリテーション病棟は、急性期と療養型の間に位置します。リハビリを行い、機能がある程度回復した上での退院であればいいのですが、実際にはほとんどリハビリを行えないような患者様もいます。
そういった患者様は、療養型や施設に入居するまでの繋ぎになっている場合もあるのです。
リハビリをするところなのにリハビリをしない、まさに現在の高齢社会の影響をダイレクトに受けている病棟です。高齢社会に向けてできた病棟とも言えますけどね。
看護師が回復期リハビリテーションに転職することでメリットはあるの?
看護師が回復期リハビリテーションに転職するメリットについてお話したいと思います。
計画的に仕事を行うことができる
もともと回復期リハビリテーション自体が、計画に則って患者様のリハビリを行っていくものです。よって、看護師の仕事も計画的になります。
つまり、予測不可能な残業などが少ないということですね。残業が全くない職場ではないですが、予測することができるケースが多いため、精神的な負担は軽いでしょう。
看護師だけで仕事をしない
言い換えると女性だけの職場ではない、ということがメリットとして挙がってきます。看護師の人間関係が難しいのは、看護師という職種の影響もありますが、それ以上に女性だけの職場ということが大きいです。
現に、男性看護師が多い職場では、比較的人間関係が良いです。男性女性という部分以外にも、様々な職種でチームを組むことで、距離感も適度な距離を保ちやすいというメリットもありますね。
夜勤が比較的楽なところが多い
急性期は夜間でも緊急入院や急変があります。療養型は夜間の看護師数が極端に少なくなり、おむつ交換などの重労働もあります。
その点回復期リハビリテーションは夜間の仕事が限られてきます。もちろん、状態の確認などはありますが、適度な環境と言えるでしょう。
看護師が回復期リハビリテーションに転職するとデメリットはあるの?
看護師が回復期リハビリテーションに転職した際のデメリットを挙げますね。
温度差があることが多い
回復期リハビリテーションなので、リハビリを行って少しでも機能回復してもらうことが大切ですが、そうしたがらない患者様もいます。
リハビリのしんどさと諦めがそうさせています。また、高齢者が増えれば増えるほど、その傾向は強くなります。
看護技術面でも向上が望めない
回復期リハビリテーションでは、看護技術の向上が望めない、というデメリットがあります。治療ではなく機能回復のためのリハビリがメインなためです。
これが、回復期リハビリテーションは事務作業が多いという部分にも繋がっているのでしょう。看護スキルを磨くよりも、その他のカンファレンスや記録などに力を入れている病棟ということですね。
勤務形態の融通がききにくい
正社員で日勤のみの勤務や、パートでの勤務が比較的難しい職場が多いです。
チームとしてカンファレンスを行いながら患者様へのリハビリを行っていくため、パートなどで勤務日数が少ないスタッフを複数入れてシフトを作成する、というのが難しいのでしょう。
業務の面で支障が出るのであれば仕方ないですけどね。
回復期リハビリテーションはこんな看護師の方におすすめ
回復期リハビリテーションで働くことをお勧めできる看護師は以下のような方です。
計画的に仕事を行っていきたい方
看護師の仕事は計画的に行うと思っても、なかなかできない職場が多いです。その中で、回復期リハビリテーションは、計画性をもって仕事に取り組むことができます。
看護師の仕事に向いているか疑問を持っている方
看護師として病院で仕事をする中で、自分自身が看護師の仕事に向いているかどうか疑問に思うケースがあります。そういった方は、少し仕事内容を変えると、しっくりくることもあります。
社会人から看護師になった方などはこういったことを思いやすいのですが、回復期リハビリテーションに行くとぴったりとハマることが結構ありますよ。
看護師が回復期リハビリテーションに転職して成功するためには?
看護師が回復期リハビリテーションに転職して成功するには、以下のようなことが大切になってきます。
看護師としてのプライドをあまりもたない
看護師としてのプライドを捨てろ!というわけではありません。看護師は特別なスキルを要する専門職で人に誇れる仕事です。
ただ、自分は看護師だ、という気持ちを強く持つと、回復期リハビリテーションでは周りのスタッフと上手くいかなかったり、仕事内容に不満を持ったりします。
整形外科や脳神経外科とセットで勉強する
回復期リハビリテーションは、整形外科から来られた患者様と脳神経外科から来られた患者様がいます。割合は病院によって全く違います。
自分が勤務する病院がどちらの患者様が多いか把握し、その診療科目の勉強もしましょう。
結局、こういった情報は入職する前に知って置きたいですよね。整形外科の知識が豊富であれば、整形外科から来られた患者様の割合が多い病院の方が良いかもしれませんし。
情報をしっかりと把握して転職するためには、看護師転職支援サイトを活用すると良いですね。
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