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看護師が行政保健師として転職するのってどうなの?

更新:2017/03/13

[業種から探す, 転職]

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看護師が行政保健師として転職するのってどうなのでしょうか?

行政保健師と簡単に一括りにしていますが、「学校」「市役所」「地域包括」などがあります。各々について様々な角度から比較します。

看護師が行政保健師として転職する場合の仕事の特徴

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看護師が行政保健師として転職する場合の仕事の特徴は、どのようになっているのでしょうか?

学校に保健師として転職する場合

学校保健師は、正確には行政保健師になる分野とそうでない分野があります。公立の小中高の学校保健師が行政保健師に該当します。

行政保健師の中で最もなるのが難しいと言えます。いわゆる学校の保健室業務を担当するわけですが、小学校や中学校、高等学校では基本的に保健師の資格だけではなることができません。養護教諭二種免許が必要なのです。

更に養護教諭二種免許を取得しても、空きが多い職種ではありません。空きがなければ採用されることがありませんので、何年も空きがでるタイミングを待たなくてはてはいけないケースもあります。

よって、結果的に行政保健師としての学校保健師ではなく、行政に該当しない職場を選択することが多くなります。

例えば大学であったり専門学校であったりすると養護教諭二種免許が必要なく、求人も比較的多く出ていることもあります。

仕事内容としても生徒や職員の健康管理や健康相談、衛生管理などがメインとなり、小学校や中学校、高等学校での保健室業務とほとんど変わりません。

また、大学や専門学校となると20歳前後の生徒が多くなるため、メンタル面のケアなども多くなり、相談業務なども増えてくるのが特徴です。

ただ、行政保健師としての学校保健師では、保健室業務が明確に決まっているのに対し、行政保健師以外の学校保健師は、学校側の求めることも学校ごとに違ってきますし、学校の状況に合わせた保健室の役割を考えていかなくてはいけません。

勤務してみないと分からない、という点でも難しさがあるということですね。

市役所に保健師として転職する場合

市役所は定期的な健康診断がない層、いわゆる主婦や未就学児に対する健診や教室などの開催が中心業務になってきます。

健康相談から子育て相談、自分や家族の健康面での不安の訴えなど、幅広い分野での対応を行っています。

また、市役所の保健師の特徴として、本人からの相談への対応よりも、例えば子供の相談であったり親の相談であったりと言った家族の健康相談などへの対応が多くなります。

そして、いろいろな教室を開催することも保健師の重要な仕事になります。

母子教室や糖尿病に対する栄養管理教室など、市の状況の中で需要が高いであろう内容についての教室を中心に行っていくのです。

よって、イベントなどを企画・運営していく能力も必要となるのが、市役所に保健師として転職する際の特徴とも言えます。

地域包括支援センターに保健師として転職した場合

地域包括支援センターに保健師として転職した場合はどうなのでしょうか?まず、地域包括支援センターですが、行政保健師の括りにはなりますが、勤務先の多くは民間の社会福祉法人です。

よって、雇用先も民間になります。どういうことかというと、行政の仕事である地域包括を社会福祉法人や企業などに委託して行ってもらっているためです。

よって、仕事内容としては、地域住民に対しての介護予防マネジメント業務になってきます。市役所が行っている業務をもっと細分化し、介護、もしくは介護予防に対するアプローチを行っていくのが、地域包括支援センターの保健師なのです。

よって、地域の住民宅に訪問することもありますし、介護予防の教室を開いたり、高齢者一人一人が寝たきりにならないように、介護予防のケアプランを作成したりすることが仕事になります。

地域全体に対しての教室や講座もあれば、個別対応になる介護予防などのケアプラン作成などもあり、幅広い分野での対応が求められるのが特徴となります。

看護師が行政保健師として転職する場合のメリット

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看護師が行政保健師として転職する場合のメリットにはどういったものがあるのでしょうか?

相談業務を多くこなすことができる

保健師としての職場として企業保健師と健診センター保健師、行政保健師がありますが、最も相談業務をこなすことができる可能性が高いのが、行政保健師です。

企業保健師も健診センター保健師も、保健指導や相談業務がないわけではありませんが、企業保健師の場合は相談する従業員がどれだけいるか、という点があります。

健診センター保健師の場合は、保健指導や相談業務以外にも、看護師としての実務である採血なども行うケースがあり、相談業務に積極的に携わる環境とは限りません。

逆に学校の保健師や市役所の保健師は、多くの相談を受けることになる可能性が高いです。

保健師として保健指導をしっかりと行う、というケースは少ないかもしれませんが、保健師として仕事をしたいと思った理由の1つに、じっくりと患者様や利用者様と関わりたいという思いがあります。

そういったことは満たすことができる仕事という点が大きなメリットと言えますね。

比較的求人が多い

行政保健師は企業保健師や健診センター保健師と比べ、比較的求人が多い傾向にあります。

検診センターの求人はある程度多いように思うかもしれませんが、検診センターでは保健師ではなく看護師としての業務が中心になっている求人が多いです。

よって、保健師としての求人で探す際には、まずは行政保健師になる可能性が高いです。求人がないことには応募することができませんので、行政保健師のメリットの1つと言えるでしょう。

未経験からでもスタートしやすい

企業保健師や健診センター保健師は、比較的保健師としての業務経験者が採用されがちですが、行政保健師は未経験でも採用されるケースが多いことが最も大きなメリットと言えるかもしれません。

もちろん保健師としてこれから勤務開始する、という状態であれば、皆保健師未経験ですよね。しかし、未経験から指導できる職場は、保健師に関しては少ないのが実情です。

まずは行政保健師で保健師としての仕事をスタートし、それから自分自身が経験したい分野での保健師に転職していくというのが、保健師のキャリアを考えていく場合にスタンダードな形になっていると言えます。

看護師が行政保健師として転職する場合のデメリット

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看護師が行政保健師として転職する場合のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

契約社員が多く不安定な雇用になりやすい

市役所や学校の保健師に関しては契約社員になっているケースが殆んどです。地域包括であれば正社員が多いですが、地域包括自体が市町村からの委託事業になっているため、委託先が変更になったりして不安定な雇用になるケースもあります。

つまり、契約社員がどうこうというよりは、不安定な雇用になりやすいというデメリットがあるのです。

案外時間外勤務が多い

保健師は残業が少ない、というイメージがあるかもしれませんが、学校や市役所、地域包括全てにおいて共通して言えるのが、目に見えない残業が多いことです。

目に見えないというのは、サービス残業などですね。話を聞いているとついつい時間がオーバーしてしまった、といったケースが多くなっています。

残業代として支給されているケースもありますが、自分自身で時間の管理を上手く行っていかないと、無駄な残業が増えてしまうのです。

とは言ってもなかなか相談を受けているのを区切るわけにもいかず、結果として多くの残業が発生してしまっていることがあります。

行政保健師で働きたい看護師は、基本的にママさんナースが多いため、残業が少ない職場として行政保健師を考えていたとなると、残業が多いというのはデメリットと言えますね。

給料が安い

保健師としての給料でみると、企業保健師、健診センター保健師と比べると安い傾向にあります。

企業保健師は年収で言うと400万以上にはなってくることが多いですし、健診センター保健師でも同じくらいになります。

しかし、行政保健師は年収300万半ばから前半になることが多いです。この点が行政保健師のメリットの1つで述べた、行政保健師は保健師としての経験がなくても可能なケースが多い、という点と繋がっているかもしれません。

デメリットというよりも仕方のない面かもしれませんが、とは言っても今までの給料と比較すると、もしくは生活していく上で、と考えると転職先として検討する際に認識しておかないといけないデメリットと言えるかもしれません。

看護師が行政保健師として転職するのに向いているのはどんな人?

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看護師が行政保健師として転職するのに、向いているのはどんな人でしょうか?

話を聴くのが上手な人

まずは行政保健師は相談を受ける業務が結構あります。自分自身の健康相談だけでなく、家族の相談などを受けることも多いです。

となってくると、まずは話を聴くことが上手な人である必要があります。そして、話を聴いた上で、要点をしっかりと押さえてまとめることができることも重要になります。

要領を得ない状態で話を終えてしまうと、それが今後のトラブルに発展することもあります。話を聴いて内容を簡潔にまとめることができると、保健師としての仕事は非常に向いていると言えるでしょう。

相手に伝わるように話をすることができる人

保健師として話をする場合、保健指導などや教室や講座などでの説明が多くなります。専門的な内容になってきますので、難しい専門用語を並べただけでは、誰も話を聞かないでしょう。

まずは分かりやすく話をすることが重要になります。その上で興味関心を持ちやすい話ができているかどうかで、保健指導の効果も変わってきます。

おしゃべりが好き、というのではなく、相手に理解してもらえるように話をするのが上手であることが向いている人の条件と言えるでしょう。

幅広い視野を持っていて対応力がある人

行政保健師の仕事は保健指導や相談業務、教室運営など様々なものがあります。同じことを日々繰り返すのではなく、臨機応変な対応力も求められるのが、行政保健師です。向いている人にはこれがあります。

また、地域住民とのコミュニケーションが非常に大切になってきます。地域の声を吸い上げて、地域の健康を守っていくことが、行政保健師の役割と言えるのです。

看護師が行政保健師として転職して失敗しないために

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看護師が行政保健師として転職して失敗しないためには、どういったことが注意点なのでしょうか?

役割をしっかりと認識して対応していくこと

行政保健師は各々の職場において、求められているものが大きく異なってきます。学校保健師、市役所の保健師、地域包括の保健師といった面でも当然違いますが、各々の学校や地域でも健康面に対する課題は異なっています。

そういった状況の中で、保健師としての自分に求められていることは何なのかをしっかりと考え、行動していくことが注意点として挙げられます。

給与面が下がることなどを事前に理解すること

給与面などの条件を事前にしっかりと理解しておくことが最も大きな注意点と言えるかもしれません。保健師として勤務したい、という気持ちが先行してしまい、結果として条件面をほとんど確認せずに転職を決めてしまう方もいるためです。

そして、後になって条件面に対する不満を感じ、早期での退職を考えるケースも少なくありません。

ここには単純に給与の金額のこともありますが、実際の仕事内容と給与のバランスを考えた際に、思った以上に仕事が大変であったため、給与が安く感じるようになったというのもあります。

給与面が下がることに対する理解もさることながら、仕事内容に対する理解もしっかりと行った上で転職するようにしましょう。

まとめ

看護師が行政保健師として転職する場合のあれこれを様々な角度から説明してきましたが、いかがでしたか?

基本的に行政保健師は人気が高く、求人自体が少ないわけではありませんが、狭き門になっています。しかも、正社員ではなく契約社員や嘱託社員といった雇用形態が多いのも特徴です。

ただ、保健師未経験でも採用されるケースが多く、これから保健師として経験を積んでいきたいという方にお勧めの仕事です。

学校保健師や市役所の保健師は、市の採用などになるため、採用試験なども難しい傾向にあります。また、看護師転職支援サイトなどには掲載されていないケースが多いです。

学校保健師や市役所の保健師になると、自分で応募して勉強するしかないということです。しかし、地域包括の保健師は、社会福祉法人などに行政が委託しているため、看護師転職支援サイトに掲載されていることも多いです。

よって、求人の詳細を事前に転職コンサルタントに聞いたり、面接対策も行ってもらえます。地域包括の保健師は今後需要も高まっていくため、仕事内容に興味を持った方は、是非看護師転職支援サイトに相談することをお勧めします。

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執筆者情報

なーすのきもち編集部
なーすのきもち編集部
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