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看護師がサービス残業当たり前で辞めたい!定時退勤できる職場10選

更新:2023/03/30

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看護師は残業が多い職業です。しかも、サービス残業が多いですね。でも、看護師だから残業をしなくてはいけないというわけでありません。

我慢して残業をしていても良いことは1つもありませんし、残業が少ない職場は必ずあります。看護師が残業をしないためには、職場選びとあなたの意識改革が必要です。

看護師の残業は、労働基準法ではどうなっているの?

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看護師の残業について、まずは法律でどう決められているのかを確認しておきましょう。残業については、労働基準法で定められています。

労働基準法での残業時間の上限

労働基準法では週40時間が法定労働時間としていますので、これを超える労働をすると、残業ということになります。

そもそも、雇用側が労働者に残業をさせる時には、「36協定」という時間外労働の限度を定める協定を労働組合と結ばなくてはいけないのですが、日本看護協会によると、この36協定が未締結の病院が少なくないとのことです。

次に、残業時間の上限についてですが、厚生労働大臣は、原則として残業時間の上限は、次のように定めています。

  • 1ヶ月=45時間
  • 1年=360時間

しかし、この残業の上限は一般労働者に対するものです。看護師なら、日勤のみで働いている看護師に適用される残業時間の上限です。

交替制勤務の看護師は、残業時間の上限は、次の通りです。

  • 1ヶ月=40時間
  • 1ヶ月=320時間

交替制の勤務は、体への負担が大きいため、残業時間の上限時間は少なくなっています

労働基準法での残業手当

労働基準法では、残業手当に関しても定められています。労働基準法では残業手当の額は、次のように決められています。

  • 法定労働時間を超えた時=25%割り増し
  • 残業が限度時間(1ヶ月45時間、1年360時間を超えた時)=25%以上割り増し
  • 残業が60時間以上を超えた時=50%割り増し(中小企業は猶予あり)

つまり、残業をすると、時給(基本給を1ヶ月の法定労働時間で割った額)の1.25倍の賃金がもらえることになります。

基本給が25万円の場合、週40時間労働で1ヶ月20日間勤務とすると、時給は25万円÷160時間となるので、時給は1562.5円です。

そして、残業をすると、時給の1.25倍がもらえますので、1時間当たり1953円の残業手当がつくことになります。

看護師は残業をどのくらいしているの?

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看護師は残業が多い仕事ですが、具体的にはどのくらい残業をしているのかを日本医療労働組合連合会の看護職員の労働実態調査「報告書」から見ていきましょう。

  • 残業なし=8.9%
  • 5時間未満=22.1%
  • 5時間~10時間未満=25.8%
  • 10時間~20時間未満=19.4%
  • 20時間~30時間未満=12.3%
  • 30時間~40時間未満=4.7%
  • 40時間~50時間未満=2.0%
  • 50時間~60時間未満=0.9%
  • 60時間~70時間未満=0.4%
  • 70時間以上=0.4%

厚生労働大臣が定める残業時間の上限を超える残業をしている看護師が3.7%もいます。また、過去の判例によると、看護師の過労死は残業50~60時間で認定されていますので、過労死の可能性がある看護師は、1.7%もいるのです。

看護協会の調査では、看護師の残業の平均時間は23.4時間となっています。

看護師の残業の特徴

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看護師の残業は、どのような特徴があるのか、なぜサービス残業が多いのかを見ていきましょう。

  1. 前残業がある
  2. 研修や勉強会という名の残業がある
  3. 交替制勤務なのに引き継いでも帰れない
  4. 看護師自身が残業を当たり前だと思っている

前残業がある

看護師は前残業があることが、看護師の残業の特徴の1つです。患者さんの情報収集を行ったり、その日の行動計画を立てないと、仕事ができませんので、看護師は始業30分前~1時間前には出勤しなければいけません。

しかも、前残業は「残業」として扱われません。「みんな自主的に早く出勤しているだけ」という扱いになるので、残業手当はつかないため、サービス残業になります。

<前残業の時間>

  • なし=21.7%
  • 15分=26.2%
  • 30分=33.3%
  • 45分=9.7%
  • 60分=7.1%
  • 90分=1.3%
  • 120分=0.6%

半数以上の看護師が、毎日30分以上の前残業をしていることになります。前残業をしないと、その日の仕事ができない、または仕事をさせてもらえないという仕事は看護師くらいかもしれません。

研修や勉強会という名の残業がある

看護師の残業の特徴の2つ目は、研修や勉強会という名の残業があることです。「残業」とは、勤務時間内でできなかった業務を行うことです。

しかし、看護師の場合は直接的な業務ではない研修や勉強会に、勤務時間後に参加しなければいけないことが多いです。委員会や病棟会もありますね。

しかも、「自主的に参加する」という形をとっておきながら、事実上の強制参加になっています。日勤後の強制参加はもちろんですが、夜勤明けや休日でも病院に来て、研修会に参加しなければいけません。

さらには、形式上は「自主的に参加する」という形をとっているので、残業手当はつかず、サービス残業をすることになるのです。

交替制勤務なのに引き継いでも帰れない

看護師は交替制勤務のところが多いです。日勤のみ勤務の職場の場合、勤務後に仕事が残っていたら、残業しなければいけないのは、仕方がないことと言えるかもしれません。

しかし、冷静に考えてみると、交替制勤務の場合、あなたの代わりに交代で働いてくれる人がいるのだから、仕事を引き継げば、そこで業務は終了し、残業はせずに済むのが普通だと思いませんか?

看護師の仕事は、交替制勤務にもかかわらず、仕事を引き継いでも、そのまま帰ることができません。

仕事を引き継いだ後も、そのまま残って仕事をしなければいけないことも多いですし、日勤の看護師が夜勤の看護師の仕事を手伝っていくようなことも少なくないのです。

これは、単純に看護師の業務量が多すぎることや日勤と夜勤の人数差が大きいことが関係していると考えられます。

このケースでの残業は、ホワイトな職場なら残業代をつけてくれるところもありますが、多くの職場は「能力不足による残業」とみなして、残業代をつけてくれないので、サービス残業をしなければいけない羽目になります。

看護師自身が残業を当たり前だと思っている

看護師の残業の最後の特徴は、看護師自身が残業することを当たり前だと思っていることです。

看護師は残業が多い仕事です。しかも、サービス残業をさせられることが多いです。その中で新人の頃から仕事をしていると、看護師は残業をするのが当たり前、しかも残業代が付かないのは普通のことだと刷り込まれてしまうのです。

残業をするのが当たり前だから、残業時間が多くても、それほど疑問や不満を持たなくなります。

それが、さらに進むと、残業前提で働くので、勤務中に「残業しないために、急いで仕事をしよう」という気持ちがなくなるのです。

そして、その考えを先輩が新人看護師や後輩看護師に押し付けるようになります。

そうすると、その職場では全員が残業することを前提として働くようになるので、次の年にまた新人看護師が入ってきたら、その新人看護師も「残業するのが当たり前」と洗脳されます。

それが毎年代々続いていき、残業が当たり前であり、サービス残業をするのは普通のことという間違った常識が完成してしまうのです。

看護師は残業が当たり前だと思っていると、どうなってしまうのか?

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看護師は残業することが当たり前だと思っていると、どうなるのでしょう?残業することに特に疑問を持たない人だけではなく、残業が嫌だけど我慢して残業している人も、残業し続けると、どうなるのかを考えていきましょう。

  1. 仕事中心の生活になる
  2. 体調が崩れやすくなる
  3. 過労死の可能性がある

仕事中心の生活になる

看護師が残業ばかりしていると、どうしても仕事中心の生活になります。本来なら1日8時間労働のはずが、残業することで1日10時間労働になると、それだけプライベートの時間は少なくなり、仕事の時間が増えます。

また、残業が毎日のようにあると、勤務後の予定が入れられなくなります。何時まで残業するかわからないので、勤務後の約束ができないのです。

そのため、仕事が終わったら、自宅に直帰するだけの生活になり、プライベートはおろそかになって、仕事中心の生活を余儀なくされるのです。

体調が崩れやすくなる

残業が多いと、看護師は体調を崩しやすくなります。看護師は交替制勤務の人が多いですよね。交替制勤務は、体内時計が狂ってしまって、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです。

そうすると、体調不良を起こしやすくなります。それに加えて、残業ばかりしていると、体を休めるための時間が無くなりますので、さらに健康面で悪影響が出ます。

先ほどの厚生労働大臣が定めた残業時間の上限で、交替制勤務の場合の上限が低いのは健康上のことを考えてのことです。

看護師は残業ばかりしていると、体調を崩しやすくなるので、注意が必要です。

過労死の可能性がある

看護師が残業ばかりしていると、過労死の可能性があります。看護師の過労死認定ラインは、月の残業が50~60時間です。

2008年には、2人の看護師の死亡が過労死であると認定されました。また、2012年には札幌の新人看護師が月70時間超の残業をしたことでうつ病を発症し、自殺に至ったとして、母親が労災認定を求めて訴訟を起こしています。

これらのケースは氷山の一角である可能性が高いです。あなたは、残業を我慢して過労死のリスクを抱えたまま働きますか?そこまでして働く必要はあるのでしょうか?

看護師の残業が少ない職場10選

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看護師は残業をしていても、何もメリットはありません。残業をしたら、残業手当がついて、給料がアップして嬉しいと思うかもしれませんが、実際はサービス残業が多いので、ただ働きをさせられることも少なくありません

それなら、残業が少ない職場に転職しませんか?看護師だって定時で帰れる職場は必ずあります。

先ほどの日本医療労働組合連合会の看護職員の労働実態調査「報告書」のデータをもう一度見てみましょう。残業なしは8.9%、5時間未満は22.1%もあります。

  • 残業なし=8.9%
  • 5時間未満=22.1%
  • 5時間~10時間未満=25.8%
  • 10時間~20時間未満=19.4%
  • 20時間~30時間未満=12.3%
  • 30時間~40時間未満=4.7%
  • 40時間~50時間未満=2.0%
  • 50時間~60時間未満=0.9%
  • 60時間~70時間未満=0.4%
  • 70時間以上=0.4%

つまり、1ヶ月の残業が5時間未満の職場は31%もあるということです。だから、残業が多くてウンザリしている看護師は、残業がない、もしくは少ない職場に転職することを考えてみましょう。

残業がない、もしくは少ない職場を10個ご紹介します。

  1. 残業を減らす対策をする、残業をなくす意識が高い病院
  2. 集中治療系の部署
  3. 精神病院
  4. 療養型病棟
  5. 予約診療制のクリニック
  6. 外来
  7. 介護施設
  8. デイサービス
  9. 健診センター
  10. 保育園

ただ、1つ注意してもらいたいことは、ここでご紹介する職場は絶対に残業がないというわけではないことです。

「残業がない(少ない)ことが多い」というだけですから、実際の残業時間は必ず調べなければいけません。

残業を減らす対策をする、残業をなくす意識が高い病院

急性期病院は残業が多いところが多いですが、残業を減らす、もしくはなくすために病院全体で取り組んで対策をしている病院は、人員補充や業務整理に積極的ですので、急性期病棟でもほとんど残業なしで帰ることができます。

看護師の残業対策をして、残業を減らす努力をしている病院は、それだけ看護師のことを大切に思い、改革意識が高い病院である証拠なので、働きやすい病院であると言えるでしょう。

集中治療系の部署

急性期病院の中でも、集中治療部門は残業が少なめです。ICUやCCU、NICU、救命救急センターなどです。

集中治療部門は、忙しいから残業が多いと誤解されがちですが、優先的に看護師が補充されますし、日勤と夜勤で看護師の人数があまり変わらないので、仕事を引き継げば、それで勤務終了になることが多いです。

そのため、集中治療部門の部署は、どの病院でも残業は比較的少なめになっています。

精神病院

精神病院も残業は少なめです。精神科の患者さんは命に係わる急変が少なく、看護師の業務量も急性期病棟に比べて少なめなので、基本的には定時で帰れることが多いです。

療養型病棟

療養型病棟も、残業が少ない職場です。急性期病棟のような緊急入院や急変はありません。また、オペ出し・オペ迎え、緊急の検査などもありません。

そのため、突然仕事が増えることもなく、予定通りに仕事が進むため、残業は少なめです。

予約診療制のクリニック

予約診療制のクリニックも、残業はほとんどありません。予約診療制だと、患者が押し寄せることがないので、クリニックのキャパシティーをオーバーすることがないのです。

決められた人数の患者しか来ないので、残業することなく、退勤できます。

外来

外来は受付終了時間と診療終了時間が決まっているので、残業はあまり多くありません。

しかし、患者の数が多すぎたり、予約診療制としていても、予約をギュウギュウに入れている外来もあります。そのような外来では、勤務中は非常に忙しく、さらに残業をしなければいけないことも多いです。

そのため、外来への転職を考えている看護師さんは、平均残業時間は必ず調べておく必要があります。また、診療科によっても残業が多い科、少ない科がありますので、配属先についても確認しておくと安心です。

介護施設

介護施設も基本的に残業はありません。急変は少なく、予定入所しかありません。看護師の業務量も病棟と比べると少ないため、予定通りに仕事を進めていくことができます。

ただ、具合が悪くなり、緊急受診が必要な入所者さんがいると、看護師が付き添う必要があるので、その場合は残業しなければいけないこともあります。

デイサービス

デイサービスも介護施設同様に、残業はほとんどありません。定時で帰ることができます。

健診センター

健診センターも看護師の残業が少ない職場です。健診センターは基本的に予約制で、1日の受診者の人数は決まっています。また、健康な人を対象とした仕事ですので、急変対応などもありません。

検診車に乗って外勤をする時には、渋滞に巻き込まれることで、定時退勤できないことはあるかもしれません。

保育園

看護師は保育園で働くと、残業は少なめになります。保育園の園児は、基本的に元気な子どもばかりですし、具合が悪くなって受診が必要であると判断すれば、保護者に連絡して、保護者に受診させるようにしますので、看護師が受診に付き添う機会は多くないのです。

しかし、保護者を待っていられないほどの緊急事態の時には、看護師が病院に付き添う必要があります。

また、具合が悪くて園内で様子を見ていたけれど、お迎えの時間になっても保護者がなかなか迎えに来ないという場合は、看護師が残業して子どもに付き添い、お迎えを待つこともあります。

看護師が残業を減らすためには、あなたの意識を変えることも必要

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看護師が残業を減らすためには、残業がない職場へ転職することも大切ですが、あなた自身の意識を変えることも必要です。

先ほども言いましたが、看護師は残業するのは仕方がない、残業することが当たり前と思っている人が多いです。

しかし、残業することは当たり前のことではありません。そう思っていたら、いつまでたっても残業は減らすことができないのです。

残業をするということが、どういうことかをもう一度考えてみましょう。残業をすると、それだけプライベートな時間を削っていることになるのです。

月に20時間の残業をしている人は、本来なら自由に使えるはずの20時間を仕事のために捧げていることになるのです。

20時間あったら、何をしますか?20時間は、ほぼ丸1日ですよ?丸1日の休みを仕事に、しかも場合によっては残業手当がつかないただ働きに使っているのです。

こういったことを考えると、残業は仕方がないとは思えなくなるはずです。もちろん、患者さんの急変などやむを得ない残業理由の時には、残業するのは仕方がないです。

でも、日常的に残業しなければいけないのは、間違っているのです。

あなたは残業をできるだけしないように、努力していますか?勤務時間内には、仕事をできるだけ終わらせるように、急いで働いているでしょうか?

できるだけ残業をしないように、勤務時間内に仕事をすべて終わらせる努力をするだけで、残業時間は確実に減らすことができます。

勤務終了1時間前になったら、みんなでお互いに声を掛け合って、協力して仕事を終わらせるようにする。できるだけ残業はしないという意識を強く持って働くことも大切なんです。

まとめ

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労働基準法での残業について、看護師の残業の事態、残業をすることでのデメリット、残業が少ない職場などをまとめました。

看護師が残業をしないためには、残業が少ない職場へ転職し、さらにあなた自身の意識改革が必要です。

残業をしなければ、残業代が付かない=サービス残業をしなければいけないという悩みも解決します。

残業が少ない職場の中でも、本当に残業が少ないかどうかを調べるのは大変です。そういう時は、看護師転職支援サイトを使うことをおすすめします。

看護師転職支援サイトでは、転職コンサルタントが1ヶ月の平均残業時間を調べてくれます。

また、病院全体・職場全体で残業を減らす努力をしている職場も探してくれるので、残業なし(少ない)職場に転職することができるのです。

看護師として働く場合、普段は残業がなくても、患者さんの状況によってはどうしても残業をしなければいけないこともあります。

その場合も、サービス残業ではなく、きちんと残業手当をつけてくれる職場の求人を転職コンサルタントが紹介してくれるので安心ですよ!

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執筆者情報

なーすのきもち編集部
なーすのきもち編集部
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