訪問看護師に転職したい?知っておくべき16個を徹底チェック

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看護師が訪問看護ステーションに転職するとどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

訪問看護は特殊な職種になるため、病院や施設とはまた異なったものがありますよ。その辺りを詳しく説明していきます。

訪問看護師に転職!日勤のみの仕事で月給33万円以上

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訪問看護師に転職を考えている人は、まずは給料・年収をチェックしましょう。

訪問看護師の給料は、日勤のみの仕事の中では高めです。

「2014年 訪問看護実態調査報告書」では、常勤の訪問看護師の平均月給は33万7942円です。年収にすると、450~500万円程度です。

オンコールがあるとはいえ、基本は日勤のみの仕事で月給33万円以上というのは十分に高いと思います。

訪問看護師に転職!仕事について知りたいこと5つ

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訪問看護師に転職を考えている人は、まずは訪問看護師の仕事について知らなければいけません。訪問看護師の仕事は、病棟や外来などの仕事とは全く違います。

  1. 5種類の仕事内容
  2. 1日に5、6件回ります!
  3. 患者の自宅に1人で行くのが怖いなら施設訪問
  4. 医師がいないところで仕事をするのは不安でも大丈夫!
  5. 向いている人の5タイプ!

仕事内容は主にこの5種類

訪問看護師の仕事には、次のようなものがあります。

  1. 健康状態の観察とアセスメント
  2. 療養上の世話
  3. 医療的な処置
  4. 看取りやターミナル期の看護
  5. 家族看護

健康状態の観察とアセスメント

訪問看護師は患者のバイタルサインを測定し、全身状態を観察して、アセスメントをし、必要時は医師に報告をして指示を仰ぎます。

療養上の世話

清拭や洗髪、口腔ケアなどの清潔ケアを行ったり、話し相手になったりすることも訪問看護師の仕事です。

また、服薬状況を確認して必要があれば服薬指導をしたり、ADLをアップさせるためのリハビリを行うこともあります。

医療的な処置

訪問時には、褥瘡やストーマの処置、痰の吸引、気切部の処置、CVポートやPEGの処置、酸素管理などを行います。排便コントロールのための座薬や浣腸を行うこともあります。

看取りやターミナル期の看護

近年、自宅での看取りを希望する患者や家族が増えています。ターミナル期のペインコントロールや看取り時の連絡方法やタイミングの指導などを行い、希望に合った看取りができるように看護します。

家族看護

患者の自宅療養の世話をする家族は、身体的にも精神的にも疲労が蓄積しますので、家族の話を聞き、健康維持のためのアドバイスをしたり、利用できる社会資源を紹介するなどの家族看護を行います。

1日に5、6件回ります!

訪問看護師の1日の訪問件数は、5、6件が標準的な件数になります。

ただ、移動時間のロスがない施設訪問の場合は、もっと訪問件数が多くなりますし、精神科訪問看護の場合は、医療処置がない分、1件当たりの訪問時間が短めになるため、訪問件数は多めになることがあります。

一般的な訪問看護で1日当たりの訪問件数が7件以上ある場合は、その訪問看護ステーションはブラックの可能性が非常に高いです。

いくら移動時間が短めとはいっても、記録のことを考えると、毎日のように残業しなければいけません。また、体力的にもきつくなりますので、そのような訪問看護ステーションは避けたほうが良いでしょう。

患者の自宅に1人で行くのが怖いなら施設訪問

女性1人で知らない人の自宅に上がるのは、やはり不安になることもあるでしょう。実際に、神戸看護大学の調査では、訪問看護師の5割は患者や家族から何らかの暴力を受けた経験があるという結果が出ています。

こういった不安がある看護師は、施設訪問を主に行っている訪問看護ステーションを選ぶとすべて解決します。

施設訪問とはサービス付き高齢者住宅などの介護施設に、訪問看護をすることです。施設訪問なら、個室でも施設職員の目はありますし、万が一何かあった時でもすぐに助けを呼ぶことができます。

施設だと患者にとって完全なホームではありませんし、家族が同居しているわけではないので、モンスターペイシェント化するようなリスクが少なく、患者や家族との関係づくりに悩むこともなく、良好な関係が作りやすいというメリットもあります。

医師がいないところで仕事をするのは不安でも大丈夫!

訪問看護師に転職を希望する看護師の多くは、医師がいないところで、処置をすることに不安を持っています。

医師がいないことが不安な人は、教育体制が整っていて、医師と密に連携を取っている訪問看護ステーションを選びましょう。

確かに、訪問看護は看護師1人で患者の自宅を訪問し、処置をしたり、アセスメントをします。

ただ、その分、自分の判断で仕事ができるので、やりがいを感じやすいというメリットもあります。

教育体制がしっかり整っている訪問看護ステーションを選べば、仕事に慣れるまでは2人1組で訪問させてもらえます。

また、全部1人で責任を持って判断しなければいけないわけではありません。

必要時は、主治医に連絡をして指示をもらうこともできますし、事業所に電話で相談することもできます。

向いている人はこの5タイプ!

訪問看護師に向いている人や必要なスキルは、次のものがあります

  1. コミュニケーションスキルがある人
  2. 緊急時の対応力がある人
  3. 独断で看護をせずに、報告連絡相談ができる人
  4. 今までの経験をフル活用したい人
  5. 寄り添った看護がしたい人

このような看護師は、訪問看護師に向いています。しかし、コミュニケーションに自信がない、緊急時の判断に自信がないような看護師は、訪問看護師に向いていない、訪問看護師になれないというわけではありません。

訪問看護師の仕事をしながら、こういったスキルを身につけていくように意識的に努力していけば大丈夫です。

訪問看護師に転職!求人と転職について知りたいこと8つ!

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訪問看護師に転職するなら、求人と転職に関することも知っておくべきです。

冒頭で給料・年収について、「仕事について知りたいこと」で訪問回数と施設訪問、教育体制ついて求人と転職で知っておくべきことを説明しましたが、ここではそれ以外に求人と転職について知っておくべきことをまとめました。

  1. 経験が1年未満の第二新卒は止めたほうが無難!
  2. 日勤のみだけどオンコールに注意!
  3. オンコール手当の金額が高いところを選ぶべき!
  4. 平均残業時間は事業所によって大きく違うので注意!
  5. 育児と両立はオンコール対策次第
  6. 移動手段は体力的な負担と金銭的な負担を確認!
  7. 福利厚生が整っていない事業所も少なくない!
  8. 大規模事業所と小規模事業所、それぞれのメリットデメリット

経験が1年未満の第二新卒は止めたほうが無難!

第二新卒の看護師でも、訪問看護師として転職することはできます。ただ、看護師経験が1年未満の第二新卒の看護師の場合は、止めておいたほうが無難です。

経験年数は1年未満だけど、どうしても転職したいという場合は、転職後は苦労することを覚悟しなければいけません。

また、経験年数が1年以上あっても、第二新卒の看護師が訪問看護に転職するなら、教育体制がしっかり整っているところを選ぶ必要があります。

訪問看護師は、的確なアセスメントと確かな看護技術が必要になりますので、一人前でない第二新卒の看護師には、少し荷が重いです。

最近は、新卒看護師受け入れている訪問看護ステーションが少しずつ増えてきていますので、そのような訪問看護ステーションを選べば、第二新卒の看護師でも無理なく働いていくことができると思います。

日勤のみだけどオンコールに注意!

訪問看護師は日勤のみと言われていますが、これは正確に言うと間違いです。

訪問看護師は日勤のみの仕事ではありません。夜に働くこともあります。基本的には日勤のみの勤務なのですが、夜に呼び出されることもあるオンコール体制を取っているところが多いのです。

事業所によっては完全に日勤のみというところもありますが、オンコール体制を取っているところがほとんどです。

訪問看護ステーションは、24時間体制を取っているところが増えています。夜間に患者さんに異常が出たら、電話連絡してもらって、患者さんの自宅に駆け付けるようにしているのです。

オンコール当番の日は、電話連絡が来たら、深夜でも早朝でも駆け付けられるように準備をしておかなくてはいけません。

もちろん、オンコール当番の日は必ず電話が来るわけではなく、オンコール当番の日も何事もない時の方が多いです。

日本看護協会の「2014年 訪問看護実態調査報告書」によると、常勤の訪問看護師のオンコール当番は月平均9.6回、実際に出動したのは平均1.7回となっています。

ただ、月に1、2回は夜間に出動しなくてはいけないので、日勤のみと思い込んで転職すると、後々後悔することになりますので、気を付けなければいけません。

また、日曜・祝日など訪問看護ステーションが休みの日でも、オンコール当番ををしなければいけないことがありますので、確実に週末が完全なる休日というわけではありません。その点も注意してください。

オンコール手当の金額が高いところを選ぶべき!

訪問看護ではオンコールがあることは、説明した通りです。オンコールはあまり歓迎すべきものではありませんが、オンコール手当が高ければ、話は別です。

そもそも、オンコール手当は必ずもらえるものではありません。

日本看護協会の「2014年 訪問看護実態調査報告書」によれば常勤のオンコール待機回数は平均9.6回、内出動回数は平均1.7回となっています。

オンコール待機手当は77.3%が貰えて、主に管理者ですが20%近くが貰えてません。

オンコール待機手当を貰える場合平日で平均1,718 円、休日で平均2,696 円です。

オンコール出動手当は72.5%が貰えて、27.5%が貰えていません。オンコール出動手当を貰える場合平日で平均2,934 円休日で平均3,167 円です。

ここでの休日とは、日曜祝日など訪問看護ステーションが休みの日のことです。休日のオンコール当番は日中も夜間もオンコール待機をしなければいけないので、オンコール待機は夜間だけの平日よりも手当が高いことが多いのです。

オンコール待機手当もオンコール出動手当も貰える場合はすべて休日ということは無いですが、オンコール手当の目安は次のようになります。

  • オンコール待機手当 16492円(1,718 円×9.6回)~25881円(2,696円×9.6回)
  • オンコール出動手当 4987円(2,934円×1.7 回)~5383円(3,167 円×1.7 回)
  • 合計 21479円~31264円

オンコール当番をするからには、手当が貰えるか貰えないかでこれだけの差が生じるので貰えるところを選ぶべきです。

さらに、オンコール待機手当・出動手当共に平均以上の金額のところを選ぶと良いでしょう。

平均残業時間は事業所によって大きく違うので注意!

日本看護協会の「2014年 訪問看護実態調査報告書」によると、訪問看護師の平均残業時間は、14.57時間となっています。ただ、残業が6時間以内という事業所は32.9%と3割以上もあります。事業所によって、残業時間は大きく異なります。

プライベートを重視したい人、育児と仕事を両立させたい人は、できるだけ残業が少ない訪問看護ステーションを選ばなければいけません。

育児と両立はオンコール対策次第

訪問看護師に転職したいと思っている人の中には、育児と両立しやすそうだからという理由の人がいると思います。

訪問看護師の仕事は、基本的には日勤のみで日曜や祝日は休日ですので、病棟勤務よりは育児と仕事の両立はしやすいでしょう。

残業が少ない事業所を選べば、さらに両立しやすいと思います。

しかし、オンコールがあることを忘れてはいけません。オンコールで呼びだしがあったら、深夜でも早朝でも駆け付けなくてはいけません。

その時に、子どもを見てくれる人が必ずいれば良いのですが、いない人も多いと思います。日曜や祝日もオンコール当番になることがあります。日曜や祝日は保育園は休みになりますので、呼びだされても、預ける場所がないこともあります。

また、オンコール当番の日は、日曜祝日でも、遠くに子どもと一緒に遊びに行けないというデメリットもあるのです。

移動手段は体力的な負担と金銭的な負担を確認!

訪問看護師に転職するなら、移動手段も確認しなければいけません。バスか自転車か、社用車か、自家用車か、スクーターか。移動手段によって、疲労度は大きく異なります。

公共交通機関や自転車での移動は、体力的に負担が大きいです。スクーターも意外と疲れます。また、普段スクーターや車に乗り慣れない人にとっては、免許は持っていても、運転すること自体が負担ですよね。

体力的に疲れたくないし、車やスクーターもノリ慣れないから嫌という人は、移動の手間がない施設訪問の訪問看護ステーションの求人を選ぶと良いでしょう。

また、移動費はどうなっているのかも確認すべきです。バスなど公共交通機関を使う場合は、さすがに交通費は支給されると思います。

でも、自家用車で移動する場合、ガソリン代や自動車保険料は事業所で負担してもらえず、自己負担をしなければいけないケースもあると聞きます。

また、社用車の場合も、移動途中にガソリンを入れたら、ガソリン代の支払いは曖昧にされてしまって、結局は自腹でガソリン代を支払わなければいけない可能性もありますので、移動にかかる費用は事業所が全額負担してくれるのかを確認しなければいけません。

福利厚生が整っていない事業所も少なくない!

先ほど、小規模な事業所は福利厚生が最低限しかないことが多いと説明しました。通勤のための交通費すら出ないところもあるのが現実です。

福利厚生では、各種手当等に目が行きがちですが、ボーナスの支給実績や退職金の有無を確認する必要があります。

訪問看護ステーションによっては、給料を年俸制にしてボーナスなしのところもあります。また、支給しても1ヶ月分程度しかないこともあります。

さらに、退職金の支給は企業の義務ではないので、退職金があるかどうかは必ず確認しなければいけません。そうしないと、人生設計が大きく狂う可能性があります。

大規模事業所と小規模事業所、それぞれのメリットデメリット

訪問看護ステーションは全国展開しているような大企業が運営している大規模事業所と個人が運営している小規模事業所があります。

大規模事業所と小規模事業所は、それぞれメリットとデメリットがありますので、どちらが良いか考えてください。

大規模事業所のメリットとデメリット

<大規模事業所のメリット>

  • 教育体制が整っていることが多い
  • 比較的福利厚生が整っている

 <大規模事業所のデメリット>

  • マニュアル的な看護になりやすい

小規模事業所のメリットとデメリット

 <小規模事業所のメリット>

  • アットホームな雰囲気
  • 自分の意見が仕事に反映されやすい

 <小規模事業所のデメリット>

  • 福利厚生が最低限しかないことが多い
  • 教育体制があまり整っていないところが多い

訪問看護師に転職!将来性ついて知りたいこと2つ!

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訪問看護師に転職を考えている人は、訪問看護師の将来性について気になると思います。

自ら開業できる!

看護師は医師や助産師のように自分で病院や助産院を開業することはできませんが、訪問看護ステーションは別です。自ら管理者となれば、看護師が訪問看護ステーションを立ち上げることができます。

開業するには、常勤換算で2.5人の看護師がいれば良いので、そこまで開業のハードルは高くないです。

しかし、訪問看護ステーションを開業して軌道に乗せるためには、訪問看護に関する知識や技術などが必要ですし、幅広い人脈作りが大切になります。

よって、開業を目指すには訪問看護師として経験を積みながら、人脈作りをしていく必要があります。

将来性は抜群!

訪問看護師の需要予測は、2025年にかけて右肩上がりになります。訪問看護師の需要はこれからどんどん高くなるので、看護師の仕事の中でも、将来性は抜群と言えると思います。

また、訪問看護認定看護師や在宅看護専門看護師の資格を取得してキャリアアップしていくこともできます。

平成25年に作成された一般社団法人 全国訪問看護事業協会による「訪問看護アクションプラン2025~2025年を目指した訪問看護」によると、2025年までに訪問看護師を15万人に増やす(平成25年の数の3倍)という目標を掲げています。

将来的に需要が高くなるということは、今のうちから訪問看護の経験を積んでおけば、2025年に向けて、より良い条件のところに転職することも可能です。

まとめ

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訪問看護師に転職したいなら、知っておくべき16個をまとめましたが、いかがでしたか?訪問看護師の仕事について、転職・求人について、将来性について知ってから転職をしないと、転職後に後悔する可能性があります。

この記事を読んで訪問看護師に転職しようと思った人は、看護師転職支援サイトを活用すると良いでしょう。

転職コンサルタントが福利厚生が手厚く、経営状態が良いところ、さらに教育体制が整っていたり、残業時間が少なかったりなど、あなたの希望に合った条件の訪問看護ステーションをピックアップしてくれます。

よって、ブラックな訪問看護ステーションに引っかかることなく、ホワイトな訪問看護ステーションに転職できるのです。

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この記事は、この2人が分担して執筆・監修しています

杉村夏美(すぎむら なつみ)33歳 女性

職業:看護師専門転職コンサルタント

普段は看護師専門の転職コンサルタントとして働いていますが、看護師の転職に関するいろいろな情報を提供したいと思い、 協力関係にある「なーすのきもち」で記事を書かせていただくことになりました。

看護師の転職コンサルタントとしての知識や経験だけでなく、働くママとしての立場からも、看護師の皆さんへ転職に関する 情報提供やアドバイスができればと思っています。

太田 博(おおた ひろし)36歳 男性

職業:看護師専門転職コンサルタント

「なーすのきもち」運営会社様とは協力関係にあり、より実態に即した正確な情報を発信する為、テーマ毎に転職コンサルタ ントの視点での記事を書き、提供しております。

転職に失敗して負のループに陥らない為にも、なるべく多くの正確な情報を提供していきたいと思いますので 今後ともよろしくお願い致します。

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