精神科に看護師が転職すると楽?目的別に10個の職場から選ぼう!

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精神科に看護師が転職するなら、職場選びを間違ってはいけません。精神科は職場によって、感じ方が全く違うのです。

「精神科なら楽」、「精神科はやりがいがない」。こう思っている人もいると思いますが、職場によっては大きな誤解だったということもあるのです。

精神科への転職を考えているなら、転職の目的・理由に合った職場を選ぶ必要があります。

精神科の仕事内容やスキルに加えて、実際に精神科で働いた経験がある看護師さんの体験談、精神科の職場、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

精神科に転職する前に看護師の仕事内容をチェック!

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精神科に転職を考えている看護師は、まずは精神科での仕事内容を確認しておく必要があります。精神科は専門性が高い診療科なので、仕事内容は一般的な診療科とは少し異なります。

精神科の看護師の仕事内容は、次の4つがあります。

  1. 薬の管理業務が多い
  2. 日々のかかわりの中で社会復帰を促す
  3. 日常生活援助
  4. 医療処置は少ない

では、1つずつ詳しく見ていきましょう!

薬の管理業務が多い

精神科の看護師は、患者の薬を管理することが重要な仕事の1つです。精神科での主な治療は投薬治療になります。

精神科に入院している患者は自分では薬を管理できない人が多いです。自分で管理させると大量服薬などの危険があるため、看護師が厳重に管理して、必要時に配薬することになります。

精神科では、患者によっては服薬を拒否したり、配薬された薬を隠して溜め込もうとする人もいます。

さらには、飲んだふりをして、あとで吐き出したりする人もいるので、飲み込んだかどうか、口腔内をチェックしなければいけないこともあるのです。

そのため、一般病棟での薬の管理よりも、注意しながら確実に配薬・管理を行う必要があります。

日々のかかわりの中で社会復帰を促す

精神科では、患者との日々のかかわり自体が治療になることがあります。看護師が患者とどう接するか、どんなコミュニケーションをとるかで、患者の状態は大きく変わります。

精神科の看護師は、患者とコミュニケーションをとりながら、問題解決能力を引き出すなど社会復帰を促していかなければいけません。

日常生活援助

精神科の看護師は、日常生活援助の仕事が多いことも特徴です。疾患や薬の効果で、ADLが低下している患者は少なくありません。

ベッドから起き上がれない、食事を自分からは食べない、身だしなみを整えようという気力がない、清潔を保つ必要があるという思考に至らない。

精神科にはこのような患者が多いので、看護師が患者の清潔ケアや食事介助などの日常生活ケアを行っていく必要があります。

医療処置は少ない

精神科では医療処置は少ないです。精神科の患者は心の疾患はあるものの、身体疾患はなく、体は元気な患者が多いので、医療処置を行う必要がないのです。

採血や点滴は行いますが、一般病棟と比べると、回数は多くありません。それ以外の創傷処置や吸引、全身管理などは行う機会はほとんどないのです。

精神科の看護師に転職する場合に必要なス5つのスキル

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精神科の看護師に転職するなら、精神科で働くのに必要なスキルを確認しておきましょう。

精神科で働くのに必要なスキルは、次の5つです。

  1. 患者と一定の距離を保てること
  2. タフな精神力
  3. 観察力
  4. コミュニケーション力
  5. 精神看護に興味があること

このスキルが精神科の仕事にどう関係しているのか、1つ1つ詳しく説明していきます。

患者と一定の距離を保てること

精神科の看護師に必要なスキルの1つ目は、患者と一定の距離を保てることです。看護をする時には、患者に共感し、患者の立場に立って看護をしなければいけないというのが定説だと思います。

しかし、精神科ではあまり患者に深入りしていると、長く働くことができません。あまり共感し過ぎて、親身になりすぎると、あなたが精神的にきつくなります。

精神科の患者は精神的に不安定です。あなたが共感して患者との距離を縮めすぎると、患者の精神状態に振り回されて疲れてしまいます。

また、「こんなに親身になっているのに…」と無力感を覚えることもあるでしょう。

だから、共感し親身になりつつも、一定の距離は保つようにする、深入りしないようにするスキルは精神科ではとても重要なのです。

タフな精神力

精神科の看護師は、タフな精神力が必要です。精神疾患の患者の看護をするのは、精神的なストレスがかかります。

患者に暴言を吐かれるのはよくあることですし、暴力を振るわれることもあります。妄想がひどい人や虚言癖がある患者には、「あの看護師が私をいじめる」のように、全く身に覚えのない噂を広められることもあるのです。

また、口を開くたびに「死にたい」とか「何で生きているのかわからない」のようにネガティブな言葉を言う患者も多いです。

こういった精神科特有のことにも耐えられるような精神力、全く気にせず流せるようなスキルが必要になります。

観察力

精神科の看護師は、観察力も必要です。精神科の患者は一般の診療科の患者のように、見た目や画像、数値などで病気が回復しているか、逆に悪化しているのかどうかはわかりません。

だから、患者の状態を把握するためには、看護師が患者をしっかり観察して、ちょっとした変化に気づく必要があるのです。

さらに、精神科の場合、心配してもらいたいために、わざと具合が悪そうに見せたり、逆に早く退院したいために、元気なふりをする人もいますので、精神科の看護師はそれを見抜くための観察力を持っていなければいけません。

一般の診療科でも看護師は観察力を要求されますが、精神科ではそれ以上に観察力が必要になります。

コミュニケーション力

精神科の看護師は、コミュニケーション力も大切です。まずは患者と信頼関係を築かなくてはいけません。

さらに、ただ話をするだけではなく、話す中で患者の問題解決能力を引き出したり、順序だてて考えるように導いたりしなければいけませんので、精神科の看護師はコミュニケーションスキルはとても重要なのです。

精神看護に興味があること

精神科の看護師に必要なスキル、最後は精神看護に興味があることです。これは、「スキル」というわけではありませんが、精神科の看護師に最も必要なものであることは間違いありません。

精神科は専門性が高く、少し特殊な診療科ですので、「なんとなく」という理由だけでは、仕事を続けていけないこともあります。

ここまで、精神科の看護師の仕事内容や必要なスキルをまとめました。これらの仕事内容や必要なスキルは、精神科のどの職場にも共通するものです。

しかし、精神科は職場によって、看護師が持つ感想や忙しさは全く違います。精神科ならどの職場でも良いというわけではないのです。転職に失敗しないために、精神科で働いた看護師の体験談を確認しておきましょう。

精神科の看護師のネガティブな体験談

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精神科の看護師の体験談、まずはネガティブな体験談をご紹介します。精神科で働いて失敗したと思った看護師は、どんなことで「精神科は嫌だ!」と思ったのでしょうか。

恐怖の連続!激務のスーパー救急

転職前:一般の急性期病棟
転職先:精神科スーパー救急
年齢:27歳
性別:女性
看護師歴:5年

精神科のスーパー救急のノンフィクションを読んで、スーパー救急に興味を持ち、精神病院に転職して、自分で希望してスーパー救急に配属してもらいました。

でも…、今では本気で後悔しています。スーパー救急が忙しいのは、ある程度覚悟していましたが、毎日残業するのが当たり前でグッタリです。

そして、何より嫌なことは、患者が怖いことです。救急車で運ばれてきた患者は、「殺すぞコラ!」とか「ふざけんな!訴えるぞ!」とか「お前のことなんて、簡単に殺せるぞ」、「お前の顔、覚えたぞ。刺してやるからな」のように叫ぶことはよくあります。

しかも、実際に暴力を振るってきて、殴られたり、引っかかれたり、唾を吐かれたりすることも珍しくありません。顔を殴られて、歯が折れてしまった医師もいました。

よく調べずに、本を読んでのイメージだけで、スーパー救急に転職してしまった自分を呪いたいです。まだ転職して3ヶ月しか経っていませんが、もうすでに精神科以外の職場への転職を考えています。

全然やりがいを感じない

転職前:一般の急性期病棟
転職先:精神科の慢性期閉鎖病棟
年齢:32歳
性別:女性
看護師歴:11年

精神病院の慢性期の閉鎖病棟で働いています。ハッキリ言って、やりがいを感じません。仕事自体は楽なのですが、「これって看護なの?」と思ってしまいます。

患者さんは毎日同じような状態で、何の変化も感じないし、看護師の仕事も薬を配薬してバイタルサインを測るだけ。あとは、清潔ケアなど看護師でなくてもできる仕事や雑用ばかり。やりがいは感じません。

しかも、患者さんから「死にたい」、「消えてしまいたい」のようなネガティブな話を聞かされるのは、本当にストレスです。

毎日同じ仕事をして、毎日同じ状態の患者のネガティブな話を聞いて相手をする。これって、「看護なのかなぁ?」と思いながら、勤務中はいつもも早く時間が過ぎないかと時計をチラチラ見てしまいます。

しかも、閉鎖病棟なので、病棟内はキレイで明るいものの、どこか重くて息が詰まる感じがして、こちらの気持ちも病んでしまいそうです。

暴力が怖い!

転職前:消化器外科病棟
転職先:精神科の急性期病棟
年齢:42歳
性別:男性
看護師歴:15年

急性期の消化器外科病棟での仕事が体力的にきつくなったので、楽だと聞いていた精神病院に転職し、急性期病棟に配属になりました。

体力的には、消化器外科病棟よりも楽なのですが、暴力が怖いです。

前の職場もせん妄を起こす患者さんは時々いましたが、明らかな暴力はありませんでした。でも、今の職場では、患者さんが突然叫びだして、殴りかかってきたり、引っかかれたり、小突かれたりすることがよくあります。

しかも、自分が男性だから、患者が暴れ出すと、いつも呼ばれて暴れる患者を取り押さえなければいけません。

女性看護師よりも男性看護師がやるのは当たり前だとは思うのですが、毎回毎回当たり前のように呼ばれて、女性看護師からお礼も言われないのは、モヤモヤします。

男性だって、殴られれば痛いし、発狂して暴れている患者の対処をするのは怖いです。

精神科は男性看護師が多く、男性看護師が働きやすい職場だとは思いますが、これから精神科への転職を考えている人は、暴力への対処をしなければいけないことは承知しておかないといけません。

患者の暴言・虚言にウンザリ

転職前:一般の療養型病棟
転職先:精神科の慢性期病棟
年齢:29歳
性別:女性
看護師歴:7年

慢性期の男女混合の閉鎖病棟で働いています。もともと心理学が好きで、精神看護に興味がありましたし、楽な職場で働きたかったので、精神科に転職しました。

今、ある患者さんから個人攻撃を受けていて、精神的に結構きついです。「お前に看護されたくない」、「お前が持ってきた薬なんて絶対に飲まない」、「お前なんて死ね!」と言われるし、ほかの患者や医療スタッフには「あいつが私を蹴ったのよ」とか「男性患者に色目を使っていた」のように嘘を言いふらしています。

しかも、師長や先輩に相談しても、「精神科はそういうものよ」というだけで、助けてくれません。

体力的には確かに精神科は楽ですが、精神的には前の職場とは比べ物にならないほどきついです。精神科を甘く見ていた私が悪いのですが、前の職場に戻りたいです…。

排泄物まみれで体力的にキツイ…

転職前:一般の急性期病棟
転職先:認知症専門病棟
年齢:35歳
性別:男性
看護師歴:13年

体力的に楽だと思ったので、精神病院に転職しました。配属先は、認知症専門病棟です。体力的に楽だと思っていたのですが、全然違いました。意外ときついです。

ADLが低い患者が多いので、移動介助とか入浴介助とかオムツ交換とかの力仕事がたくさんあります。しかも、自分は男だからと、力仕事をドンドン任されるので、体力的なハードさは、前に働いていた急性期病棟とほとんど変わらないかもしれません。

しかも、認知症の症状が進んでいて、会話にならなかったり、突然怒鳴りだす患者もいて、精神的にもキツイです。

一番きついのは、オムツを外して、排泄物まみれになっている患者の対応をすることですね。正直に言って、「なんでこんなことをしなくてはいけないのか?こんなことをやるために看護師になったのか?」と自問自答をする日々です。

頭でわかっていても、精神的に理解できなかった

転職前:アルコール依存症病棟
転職先:一般の急性期病棟
年齢:30歳
性別:女性
看護師歴:5年

以前は精神病院のアルコール依存症病棟で働いていました。

アルコール依存症は精神疾患であって、「飲まずにはいられない」病気であるというのは、頭ではわかっています。

それでも、アルコールを飲めないことで暴れたり、暴言を吐く患者や一度退院してもまたすぐにお酒を飲んで入院してくる患者を誠心誠意看護したいとは思えませんでした。

心のどこかで、「自分で勝手にお酒を飲んでいるだけでしょ」と思ってしまって、なんでこんな人の看護を暴言を言われながらやらなければいけないのかと毎日考えていました。

今は、急性期病棟で働いていて、体力的には前よりもキツイですが、「病気を早く治したい」と心から思っている患者さんの看護ができるのはやりがいを感じますし、私に合っているんだなと思います。

楽だと思っていたら大失敗!

転職前:精神科の急性期病棟
転職後:有料老人ホーム
年齢:45歳
性別:女性
看護師歴:23年

「精神科は楽よ」と知り合いの看護師から勧められて、精神病院に転職したら、急性期の閉鎖病棟に配属になりました。

その病棟は暴れる患者はいるし、ADLが低く介助が必要な患者も多いので、体力的にはかなりきつかったです。しかも、残業も多いし、夜勤中の仮眠が取れないことも珍しくありませんでした。

慣れない職場で体力的にキツイ仕事、しかも精神的にもキツイ仕事をしたためか、体調を崩して、転職後4ヶ月で退職。今は、有料老人ホームで働いています。

今の職場は、力仕事はみんな介護士さんがやってくれるし、仕事量も少なくて、残業はほぼなし。夜勤はあるけれど、仮眠をたっぷり取れます。楽な職場とはこういう職場のこと言うんだろうなぁとしみじみ実感しています。

精神科でも慢性期の開放病棟は楽らしいですが、精神科でも急性期病棟は本当にきつかったので、皆さん気を付けてください。「精神科=楽」ではないんです!

精神科は毎日同じことの繰り返し

転職前:精神科の慢性期病棟
転職後:急性期外科病棟
年齢:27歳
性別:男性
看護師歴:6年

新卒で精神病院の慢性期病棟に入職しました。新卒で入職したので、ほかの職場を知らず、「こんなもんなんだろうなぁ」と思いながら、働いていました。

今回、仲良くなった先輩のすすめで、急性期病棟に転職しましたが、あまりの違いに驚いています。急性期病棟では秒単位で看護師が動かなければならず、スピードや対応力が求められ、とても忙しいです。

でも、日々患者さんの状態が変化し、創部の回復が目に見える、また検査の値で回復しているのがハッキリわかるというのは、とても新鮮で、やりがいを感じます。

精神科では毎日患者さんの状態が変わらず、仕事も同じことの繰り返しだったので、いかに惰性で仕事をしていたのかを実感しました。

スキル的には僕はまだまだ未熟で、勉強しなければいけないことがたくさんありますが、頑張っていきたいです。

ありがとうという言葉がこんなに嬉しいなんて!

転職前:精神科の急性期病棟
転職後:回復期リハビリテーション病棟
年齢:29歳
性別:女性
看護師歴:7年

以前は精神科の急性期病棟で働いていましたが、今は回復期リハビリテーション病棟に転職して働いています。

回復期リハビリテーション病棟は、移動介助やトイレ介助などの介護の仕事が多いですし、ナースコール対応で、いつもバタバタしているので、体力的にはきついこともたくさんあります。

でも、今の職場では患者さんに「ありがとう」って言ってもらえるんです。精神科で働いていた時は、「ありがとう」なんてほとんど言ってもらえませんでした。

患者さんからのありがとうの一言がこんなに嬉しいなんて思いませんでした。体力的には厳しいですが、今の職場で頑張っていけそうです。

精神科は新卒看護師にはおすすめできません

転職前:精神科の慢性期開放病棟
転職後:急性期脳外科病棟
年齢:25歳
性別:女性
看護師歴:3年

学生時代から精神看護に興味があったので、新卒で精神病院に入職しました。結論から言えば、大失敗です。今でも後悔しています。

精神科では患者さんの精神的なケアはうまくなります。精神的なケアも看護師として大切なスキルであることは理解しているのですが、身体的なケアのスキルを全く身につけられないので、私は精神科で3働いてから、焦りを感じて、急性期病棟へ転職しました。

看護師歴は3年ありますが、経験年数だけ長くて、スキルが伴わないので、今の職場では全く役に立っていません。4年目なのに新卒看護師と同じような指導を受けて、何とか仕事を覚えています。

新卒で精神科に入職し、今は脳外科病棟で働いている私から言わせてもらえば、いかに精神看護に興味を持っていても、精神科に新卒看護師が入職するのはおすすめできません。

一般の急性期病棟で経験を積んでから、精神科に転職したほうが、後々困らないと思います。

私は今でも精神看護に興味はあるので、とりあえず今の職場で経験を積んだら、また精神科に戻るかもしれません。

精神科の看護師のポジティブな体験談

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精神科の看護師の体験談、次はポジティブな体験談をご紹介します。精神科で働いて良かったと思った看護師は、どんなことを感じて、どんなことを考えたのでしょうか?

クリニックはとにかく楽♪

転職前:一般の療養型病棟
転職後:精神科クリニック
年齢:38歳
性別:女性
看護師歴:14年

療養型病棟で働いていましたが、子どもが小学生になったのを機に、日勤のみの職場に転職しようと思って、精神科クリニックを選びました。

結果、大正解です!思った以上に楽でした!これなら、育児や家事との両立もできます!

精神科は未経験だったので、ちょっとドキドキしましたが、クリニックに来る患者さんはそこまで重症ではないので、対応に困ることはほとんどないですし、予約診療制なので、患者さんが待合室にいっぱいになるようなこともありません。

残業もないですし、休みも年間120日くらいあるので、本当に楽だと思います。やりがいを求めてスキルアップしたいような看護師さんにはおすすめできないですが、楽に働きたい人には、精神科クリニックはぜひおすすめしたい職場です。

寄り添う看護ができる

転職前:内科クリニック
転職後:精神科訪問看護
年齢:50歳
性別:女性
看護師歴:25年

以前は内科クリニックで働いていましたが、50歳になったのを機に、以前から友人に誘われていた精神科訪問看護に転職しました。

精神科も訪問看護も未経験でしたが、1人1人患者さんのご自宅を訪問して、お話を聞いて、服薬指導をして、患者さんの環境や状態に合わせたケアをする毎日にやりがいを感じることができています。

患者さんと長期にわたって付き合えますし、その人の生活・人生に合わせた看護をするので、これが本当の「寄り添う看護」なのかもしれないと、50歳になって改めて考えさせられました。

精神科での仕事がこんなにやりがいを感じられるとは思いませんでした。

割がいい仕事だと思う!

転職前:一般の急性期病棟
転職後:精神科の慢性期病棟
年齢:42歳
性別:男性
看護師歴:12年

急性期病棟での仕事が体力的に限界だと思ったので、精神科に転職しました。今は慢性期の開放病棟に勤務していますが、同じ病棟でも、急性期病棟と精神科病棟ではこんなに忙しさが違うのかと驚いています。

精神科の慢性期病棟では、時間の流れがゆったりしていますし、重症な患者がいないので、精神的にもゆとりを持って働けます。夜勤も仮眠はしっかり取ることができるので、ありがたいです。

急性期病棟で勤務していた頃は、毎日仕事が忙しく、残業が多くて、子どもと過ごす時間もなかなか取れなかったですが、今は日勤後に帰宅してから、子どもとゲームをしたり、子どもの宿題を見る時間があるので、充実した日々を送ることができています。

忙しさは全然違うのに、給料はむしろちょっと上がったので、精神科は割のいい仕事だと思います。

必要とされていることが嬉しいです

転職前:ICU
転職後:リエゾン病棟
年齢:33歳
性別:女性
看護師歴:11年

ICUでの仕事に疲れ果てて、精神病院のリエゾン病棟に転職しました。リエゾン病棟では精神疾患に加えて、慢性腎不全や肝機能障害、オペ前後などの患者さんが多いのですが、ICUで経験した知識・技術が役に立つ機会が多いです。

精神科の看護師さんは身体疾患のケアが苦手だそうで、今の職場では「急変対応できる」とか「処置が得意」ということで、同僚の看護師さんから頼りにされていることが本当に嬉しいです。

ICUでは仕事ができないことに悩んでいたので、精神科に転職して本当に良かったと思いました。

ICUで働いていた時は、私は看護師に向いてない、ダメな看護師と思っていましたが、今のリエゾン病棟ではこんな私でも必要としてくれる人がいる、役に立っていると実感できています。

ブランクがあっても大丈夫!

転職前:子育てのためブランク中(ブランク前は急性期病棟)
転職後:精神科の急性期病棟
年齢:35歳
性別:女性
看護師歴:6年(ブランク前5年、ブランク後1年)

出産・子育てのため、7年のブランクがありましたが、子育てがひと段落したので、看護師として復帰することにしました。

看護スキルに自信がなかったので、精神科を選びましたが、看護技術を使う機会が少なく、バイタルチェックや薬の管理、食事介助などが主な仕事なので、ブランクが長い私でもなんとかなっています。

看護スキルに自信がなくても、夜勤にも入れるので、経済的にも助かっています。残業が少ないのもありがたいです。

患者さんの対応に四苦八苦することもありますが、重症患者はいないし、体力的にもそこまできつくないので、精神科を選んでよかったですね。

ただ、ちょっと患者さんが暴れたり、怒鳴ったりするのは怖いこともありますが…。

働きやすい環境だと思う!

転職前:一般の急性期病棟
転職後:精神科の慢性期病棟
年齢:40歳
性別:女性
看護師歴:15年

精神科の慢性期病棟で働いていますが、今の職場はかなり働きやすいと思っています。

仕事中はゆったりモードで、バタバタすることはないですし、体力的にも精神的にも楽です。残業もありません。給料もそこそこ満足できるくらいにはもらえていますし、年間休日も122日、有給も半分以上は使えています。

夜勤中も忙しくなく、手当はしっかりもらえるので、特に苦痛ではありません。これ以上、働きやすい職場はないんじゃないかなと思っています。

患者さんの暴言が嫌という人もいますが、私は全く気にしないですし、楽であることが一番で、今更スキルアップする気もないので、今の職場は居心地が良いですね。

一般病棟は忙しすぎ!

転職前:精神科の慢性期病棟
転職後:循環器内科の急性期病棟
年齢:28歳
性別:男性
看護師歴:6年

一般的な看護スキルを身につけるために、急性期病院に転職して、循環器内科病棟に配属になりました。

急変が多く、医療行為も多いので、看護スキルを身につけることはできているのですが、あまりに忙しくて、転職したことを後悔しています。

忙しくてまともに休憩できないことも多いですし、有給も取れず、休みも少なく、仕事中心の生活になってしまっています。

ここまで忙しいなら、転職せずに、精神科でずっと働いたほうが良かったなぁと後悔しています。

自分には急性期病棟でバリバリ働くよりも、精神科で患者さんと一歩一歩一緒に歩いていく看護の方が合っているんだなぁとしみじみ感じました。

精神科にそこまで不満がないなら、無理に急性期を経験する必要はないかもしれません。どうしても急性期看護を経験したい人は、忙しさは覚悟しておいた方が良いと思います。

ゆっくり話しながら働いていたことが懐かしい…

転職前:アルコール依存症病棟
転職後:内科クリニック
年齢:48歳
性別:女性
看護師歴:22年

以前はアルコール依存症の専門病棟で働いていましたが、夜勤に入るのが辛くなり、内科クリニックに転職しました。

今の内科クリニックは、看護師1人で1日40~50人の患者に対応しなければいけないので、患者さんとゆっくり話す時間はなく、「こちらでお待ち下さい」とか「採血をしますね」のようなことしか話せません。

以前の職場では、ゆっくりと患者さんとお話しながら、ゆとりを持って働けていたのに、今では時間に追われて、バタバタしながら働いています。

1人1人の患者さんとしっかり向き合う時間がないのに、きちんとした看護なんてできないよなぁと思うのですが。

今の職場でもきちんと1人1人と向き合って看護をしなければいけないのはわかっているのですが、前の職場に戻りたいなぁと感じています。

急性期のスピードについていけない…

転職前:精神科の急性期病棟
転職後:消化器外科の急性期病棟
年齢:27歳
性別:男性
看護師歴:4年

新卒で精神科の急性期病棟に配属になりましたが、一度は一般的な診療科の急性期病棟も経験してみたいと思って、消化器外科の急性期病棟に転職しました。

精神科しか経験していないので、不安はありましたが、精神科と言えども急性期病棟で4年働いていたので、何とかなるだろうと思っていました。

でも、何ともなりませんでした。オペ出し・オペ迎え、急変、処置のスピードについていけず、しかも「経験がある癖に使えない男性看護師」という扱いを受けて、肩身が狭いです。

確かに、全然急性期のスピードについていけず、仕事もできませんが、俺なりに頑張っているのに、そんな扱いを受けなくてはいけないことに納得いきません。

こんなことなら、ずっと精神科で働いていれば良かったです。早く精神科に戻りたいので、とりあえず今は、一通り消化器外科で必要なスキルを身につけようと思っています。必要なスキルを身につけたら、すぐに精神科に戻るつもりです。

これって看護なの?

転職前:精神科の慢性期病棟
転職後:救急外来
年齢:30歳
性別:女性
看護師歴:8年

いろんな疾患に対応できるようになりたいと思ったのと、給料の高さに惹かれて、精神科の慢性期病棟から総合病院の救急外来に転職しました。

救急外来は1人の患者さんに接する時間が短いというのはわかっていたんですが、それでもあまりにも短くて、最低限の処置が終わったら、「ハイ次!」という感じで、これって看護なのかなぁと疑問に思っています。

また、精神疾患を持った患者が救急外来に来た時の、医師やほかの看護師の対応がとても冷たくて、「また来たよ・・・」みたいな扱いをするのが許せません。

救急外来って、医療の原点のようなイメージがあったのですが、なんか自分には向かないように感じました。

私は患者さんとゆっくり話しながら、1人1人と向き合い、じっくり時間をかけて看護をする方が合っているんだと思います。

精神科の看護師の10個の転職先

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精神科に看護師が転職しようと思ったら、主に10個のの職場の候補があります。

  1. 精神科スーパー救急
  2. 急性期病棟
  3. 慢性期病棟
  4. リエゾン病棟
  5. 総合病院の精神科病棟
  6. 精神科訪問看護
  7. クリニックや外来
  8. 認知症病棟
  9. 依存症病棟
  10. 精神科デイケア

これらの10個の職場はそれぞれメリットとデメリットがありますので、確認していきましょう。

精神科スーパー救急

精神科の職場、1つ目は精神科スーパー救急です。精神科スーパー救急は、24時間365日いつでも精神科の急性期の患者を受け入れるところです。医師や看護師の人員配置が手厚く、設備・施設面の基準も高い条件が設定されています。

日本の精神医療では最もハイレベルの医療が行われる病棟であり、どんな精神疾患患者にも対応していることが特徴です。

精神科スーパー救急のメリットは精神看護のスキルを身につけられること

精神科スーパー救急のメリットは、精神看護のスキルを身につけられることです。スーパー救急では、急性期で不安定な患者が多いので、発狂・錯乱している患者など、どんな患者にも即座に対応できるスキルを身につけられます。

また、鎮静剤投与のために点滴をすることも多いですし、ケガをしたり、身体疾患を合併していることも少なくないので、一般的な看護スキルが衰えるリスクも、ほかの精神科の職場に比べると少ないです。

スーパー救急のデメリットは忙しいこと

スーパー救急のデメリットは、とにかく忙しいことです。急性期で状態が安定していない患者が運ばれてきて入院するので、バタバタしていますし、残業することも少なくありません。

また、患者からの暴言・暴力のリスクも高いです。

急性期病棟

急性期病棟は、文字通り精神疾患の患者が入院する病棟です。

スーパー救急に比べると、人員・施設基準共に緩いですが、精神科スーパー救急病棟がある病院が近くにないこともあるので、急性期病棟だからと言って、必ずしも重症度は精神科スーパー救急よりも低いというわけではありません。

以前は男性と女性で病棟が分けられていることが多かったですが、最近では男女混合病棟が多くなっています。

また、病院によって、病棟に入院している患者さんの状態によって、開放病棟のところもありますし、閉鎖病棟にしているところもあります。

急性期病棟のメリットはスキルとやりがい

急性期病棟のメリットは、精神看護のスキルを身につけられることです。また、慢性期に比べると、患者さんの回復がわかりやすいので、やりがいを感じやすいというメリットもあります。

また、スーパー救急病棟よりも忙しくなく、残業は少なめになります。特に、スーパー救急病棟がある病院の急性期病棟は、急性期と言えども比較的軽症の精神疾患の患者さんが多いので、そこまで忙しくないケースが多いです。

急性期病棟のデメリットは忙しいことも多いこと

急性期病棟で看護師が働くデメリットは慢性期病棟に比べると忙しいことや、スーパー救急病棟がある病院が近くにない場合は、実質スーパー救急病棟の役割をしなければいけないので、激務になることがあることです。

患者さんの状態が安定しないため、患者さんが突然暴れ出すことも珍しくありません。

慢性期病棟

慢性期病棟では症状が慢性化し、入院期間が長引いている患者が入院していて、入院期間は年単位になることが多いです。

慢性期病棟も急性期病棟同様に、病院によって、男女別の病棟なのか男女混合病棟なのかは違いますし、開放病棟か閉鎖病棟かも異なります。

慢性期病棟のメリットは楽なこと

慢性期病棟のメリットは、仕事が楽であることです。退院はできないものの、症状が慢性化して、ある程度落ち着いている患者が多いので、バタバタすることは少なく、ゆったりとした雰囲気の中で仕事ができます。

慢性期病棟のデメリットはやりがいを感じにくいこと

慢性期病棟のデメリットは、やりがいを感じにくいことです。患者さんの変化少ないため、回復を感じることができず、自分の看護の成果がなかなか見えないことがあります。

また、病棟によってはADLが低下した高齢者が多いので、そのような慢性期病棟だと介護業務が多くなります。

リエゾン病棟

リエゾン病棟は精神病院にある病棟の1つで、精神疾患に加えて、身体疾患を合併している患者が入院する病棟です。総合病院の精神科病棟に近い役割を持っています。

リエゾン病棟のメリットは看護スキルが低下しないこと

リエゾン病棟のメリットは、精神看護を深めつつも、看護技術が低下しないことです。リエゾン病棟では精神疾患の治療と同時に、身体疾患の治療も行います。

そのため、精神看護も必要ですし、点滴や採血、処置などの一般的な看護技術も使います。

リエゾン病棟のデメリットは忙しく勉強すべきことが多い

リエゾン病棟で看護師が働くデメリットは、忙しいことと勉強すべきことがたくさんあることです。

リエゾン病棟では、精神疾患+身体疾患を扱うのですから、仕事量は増えますし、必要な知識も多くなります。

総合病院の精神科病棟

総合病院の精神科病棟は、身体疾患を併発している患者が多いことが特徴です。

近隣の精神病院から身体疾患を併発した患者が転院してくることもありますし、院内でも一般の診療科に入院していた患者が精神疾患を発症・増悪した場合に転科してくることが多いからです。

ただ、精神疾患があまりにも重い場合、総合病院の精神科では対処できないため、リエゾン病棟に入院になることが多いです。

また、身体疾患で高度な治療が必要な場合は、専門の診療科に入院して、総合病院の精神科医がフォローする形になるため、精神疾患も身体疾患もそれほど重症ではないケースがほとんどです。

総合病院の精神科病棟のメリットは看護スキルを身につけられること&楽なこと

総合病院の精神科病棟で看護師が働くメリットは、精神看護に加えて、一般的な看護技術を身につけられることです。

また、総合病院なので、やっぱり精神科は自分には合わなかったという場合はほかの診療科に異動できることもメリットの1つですね。

さらには、精神疾患も身体疾患もそこまで重症ではないので、総合病院の中では楽な病棟になります。

総合病院の精神科病棟のデメリットは中途半端なこと

総合病院の精神科病棟で働くデメリットは、どっちつかずになることです。

精神疾患も身体疾患もそれほど重症ではないので、どちらも中途半端なスキルしか身につけられません

それでも、どちらの知識も必要なため、勉強しなくてはいけないことは多いです。

また、総合病院の精神科病棟は、総合病院の中でも楽な職場なので、精神科病棟に異動希望を出す看護師が多く、人気が高い職場です。

中途採用で総合病院に入職した場合は、精神科病棟への配属希望を出しても、なかなか希望が通らないことが多いです。

精神科訪問看護

精神科訪問看護は、訪問看護の中でも精神疾患を持つ患者を対象にしています。精神科の病棟を退院した患者が、自宅で自立した生活を営み、社会復帰できるように援助していくのが、精神科訪問看護の目的です。

精神科訪問看護のメリットは寄り添った看護&日勤のみ

精神科訪問看護のメリットは、患者の生活に寄り添い、個別性のある看護ができることです。

また、日勤のみで働けることも大きなメリットですね。さらに、一般的な訪問看護はオンコールがありますが、精神科訪問看護は命の危険がない患者を対象にしているので、オンコールはなく、完全に日勤のみのところが多いです。

精神科訪問看護のデメリットは精神的なプレッシャーがあること

精神科訪問看護は、精神的なプレッシャーがあることがデメリットかもしれません。いくら症状が安定しているとは言っても、1人で精神疾患のある患者の自宅を訪問するのは、やや気が重いですし、暴言暴力のリスクもあります。

クリニックや外来

精神科の看護師が転職する職場の6つ目は、クリニックや外来です。精神科のクリニックや外来は、患者さんが通院しやすいように「心療内科」や「メンタルヘルス科」としているところが多いですが、診療内容は基本的に同じです。

クリニックや外来のメリットは楽で働きやすいこと

精神科のクリニックや外来のメリットは、働きやすいことです。患者さんは症状が安定していて自宅療養できる状態の人ばかりです。

また、日勤のみで働くことができます。さらには、最近の精神科クリニックや外来は、予約診療制にしているところが多いので、患者が押し寄せることはなく、残業はほぼありません。

クリニックや外来のデメリットはやりがいを感じにくい&看護スキルが低下

精神科クリニックや外来のデメリットは、医療行為がほとんどないため、やりがいを感じにくく、さらには看護スキルが低下することです。

精神科クリニックや外来では、内服薬を処方したり、カウンセリングをすることが主な治療になります。時々、薬の血中濃度を測定するために採血をすることはありますが、それ以外の医療行為はほとんどありません。

「看護をしている」という実感はなく、ただ医師の秘書のような仕事ばかりなので、やりがいを感じることも少ないです。

認知症病棟

認知症病棟は、認知症の患者さんを専門に治療する病棟です。認知症病棟では重度の認知症がある患者の急性期症状を落ちつかせることが目的で、ずっと入院しているというよりも、自宅や介護施設で生活ができるようにすることを目的にした病棟です。

認知症病棟のメリットは認知症看護を深められること

認知症病棟に看護師が転職するメリットは、認知症看護を深めていけることです。認知症看護は、今後需要はさらに伸びていくことが確実視されています。

認知症看護は、キャリアアップしていくことができる分野です。

  • 認知症ケア指導管理士
  • 認知症ケア専門士
  • 認知症看護認定看護師
  • 老人看護専門看護師

認知症病棟で働くと、精神看護でのキャリアアップだけでなく、これらのキャリアアップもしていくことができます。

認知症病棟のデメリットは忙しく力仕事が多いこと

認知症病棟のデメリットは、忙しく力仕事が多いこともあることです。認知症病棟の患者は徘徊やせん妄などの症状があるため、目を離すことができません。

また、ADLが低下している患者も少なくないので、日常生活援助・介護業務が多くなるため、体力的にはややハードに感じることもあります。

依存症病棟

精神科で看護師が働く職場、9つ目は依存症病棟です。依存症病棟には、アルコール依存や薬物依存の患者が入院します。

まずは離脱症状が出る期間を乗り越え、その後は依存症治療プログラムに沿って薬物治療や作業療法、精神療法などで治療を行っていきます。

依存症病棟のメリットは自分の強みを作れること

依存症病棟で看護師が働くメリットは、精神科の中でも自分の強みを作れることです。「依存症の看護の経験がある」という強みがあると、今後転職する時のあなたの武器になるでしょう。

依存症病棟のデメリット暴言・暴力のリスクが高いこと

依存症病棟で看護師が働くデメリットは、暴言・暴力のリスクが高いことです。離脱症状が出ている期間は、せん妄が出たり暴れたりすることはよくあります。

また、お酒が飲めないストレスから、看護師に暴言を吐くことも珍しくないのです。

さらに、依存症の患者は一度退院しても、またすぐにお酒を飲む・薬物を使用するなどで再入院するケースが少なくありません。

そのため、「一生懸命看護をしても、どうせまた…」という無力感に襲われることもあります。

精神科デイケア

精神科の職場の最後は、精神科デイケアです。精神科デイケアは在宅の患者さんが認知行動療法やレクリエーション、作業療法など社会復帰を目標にしたリハビリを受けるために通うものですね。

デイケアは、基本的に日中行いますが、夕方から夜にかけてナイトケアを行っているクリニックや病院もあります。

精神科デイケアのメリットは働きやすい&寄り添えること

精神科デイケアのメリットは、日勤のみで残業がないため、働きやすいことです。土日休みのところが多いため、育児や家事と仕事を無理なく両立させることができます。

また、同じ患者さんが定期的に通ってきますので、1人1人の患者さんと長期的にかかわることができ、寄り添った看護をすることができます。

長期的にかかわることで、社会復帰に向けた患者さんの成長を実感できることも精神科デイケアのメリットの1つです。

精神科デイケアのデメリットは医療処置がないこと

精神科デイケアのデメリットは、医療処置がないため、看護スキルが低下することです。

また、ナイトケアも行っているクリニックや病院の場合は、21時ごろまで働かなければいけないこともありますので、注意が必要です。

精神科に看護師が転職するなら、目的に合わせた職場選びが大切

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精神科に看護師が転職するなら、目的に合わせた職場選びが大切になります。精神科の職場10個を見てもわかるように、精神科は職場によって特徴やメリット・デメリットが異なるのです。

だから、あなたはなぜ精神科に転職したいのか、その目的に合わせた職場を選ばないと、後悔することになります。

精神科に転職する主な目的は、次の4つだと思います。

  1. 楽を重視したい人
  2. 精神科の看護をしつつ、医療行為の技術も衰えさせたくない人
  3. 精神看護を極めたい人
  4. 患者さんに寄り添った看護をしたい人

この4つの目的別に、おすすめの精神科の職場をご紹介します。

楽を重視したい人

楽に働きたいから精神科に転職したい人は、次の4つの職場をおすすめします。

  1. クリニックや外来
  2. 精神科訪問看護
  3. デイケア
  4. 慢性期病棟

総合病院の精神科病棟も楽な部類に入りますが、それでも精神疾患・身体疾患の両方を看なければいけないので、この4つに比べると大変なことは多いため、ここからは除外しました。

クリニックや外来

とにかく楽を重視したい人、気楽に働きたい人は、精神科の職場の中でも一番楽と言えるクリニックや外来を選びましょう。

精神科訪問看護

精神科看護は日勤のみでオンコールなしのところが多いので、楽に働けます。楽だけではなく、ちょっとはやりがいも感じたい人は精神科訪問看護をおすすめします。

デイケア

デイケアは日勤のみで残業なし、土日休みなので、クリニックや外来同様に楽ですが、長期的に患者と付き合っていく必要があるため、精神的な負担はあります。

慢性期病棟

楽な仕事が良いけれど、夜勤をやってガッチリ稼ぎたい人は、慢性期病棟がおすすめです。ただ、患者のADLによっては力仕事が多くなりますので、患者のADLはチェックしておかないといけません。

精神科の看護をしつつ、医療行為の技術も衰えさせたくない人

精神科の看護をしつつ、医療行為の技術を衰えさせたくない人は、次の2つの職場をおすすめします。

  1. リエゾン病棟
  2. 総合病院の精神科病棟

精神スーパー救急も、多少は医療行為を行いますが、この2つの病棟の方が、医療行為の頻度は高いです。

リエゾン病棟

リエゾン病棟は「メインは精神看護で、できれば医療行為を行いたい」という人におすすめです。総合病院の精神科病棟に比べると、医療行為の研修面では劣りますが、精神看護を深めるという面では、リエゾン病棟の方が勝っています。

総合病院の精神科病棟

総合病院の精神科病棟は、身体疾患を合併している患者が多いですし、さらに院内研修などで一般診療科で使う技術・知識を勉強することができます。

精神看護を極めたい人

精神看護のスキルを極めたい人は、次の2つの職場の中から転職先を選びましょう。

  1. 精神科スーパー救急
  2. 急性期病棟

この2つの職場の中で、どれを選ぶべきかは人によって異なります。

精神科スーパー救急

精神科スーパー救急は、とにかく急性期の精神疾患の患者の対応を学びたい人におすすめです。ただ、ハードな職場ですので、それは覚悟しておかないといけません。

急性期病棟

急性期病棟は、ハードさで言えば、精神科救急よりも楽ですが、病院によって異なります。

スーパー救急はちょっとしり込みしてしまうけれど、患者さんの回復を感じながら精神看護をしたい人におすすめです。

重症度は近隣に精神科スーパー救急があるかどうかによって異なります。

寄り添った看護をしたい人

患者さんに寄り添った看護をしたい人は、次の3つの職場を選びましょう。

  1. 慢性期病棟
  2. 精神科訪問看護
  3. 精神科デイケア

さらに、この3つの職場は特徴やメリットが違うので、あなたに合った職場を選ばなくてはいけません。

慢性期病棟

慢性期病棟は年単位で患者さんに毎日のようにかかわることができるので、寄り添った看護をしたい人におすすめの職場です。

慢性期病棟は夜勤がありますので、寄り添った看護をしながら、しっかり稼ぎたい人は慢性期病棟を選びましょう。

精神科訪問看護

精神科訪問看護も、長期的に患者さんと関わっていくことができます。

精神科訪問看護は日常生活に寄り添い、社会復帰のための看護を、患者さんと1対1で向き合って行えます。

精神科デイケア

精神科デイケアは、患者さんは毎日、もしくは週に数日通うことになります。また長期的に通う人が多いので、患者さんに寄り添った看護ができます。

リハビリや作業療法、レクリエーションを中心に行い、たくさんの患者さんと1度に接しながら看護をすることが、精神科訪問看護とは違う点です。

寄り添った看護をしたいけれど、1対1での看護には自信がない人、リハビリや作業療法、レクリエーションに興味のある人は精神科デイケアを選ぶと良いでしょう。

しかも、日勤のみで残業なし、土日休みですから、寄り添った看護をしつつ、育児や家事と両立したい人におすすめです。

また、精神科訪問看護よりも心身ともに楽なことが多いので、楽を重視したい人にもおすすめですね。

まとめ

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精神科で働いた経験がある看護師の体験談や精神科の10個のの職場の特徴やメリット・デメリット、転職の目的別のおすすめの職場をまとめましたが、いかがでしたか?

精神科は職場によって仕事内容や忙しさ、ハードさ、感じ方などが違いますので、目的に合った職場選びをしないといけません。

目的に合った職場を選ばないと、精神科に転職したことを心から後悔することになりかねないからです。

また、「急性期病棟」といってもすべて同じではありません。楽で働きやすい急性期病棟もあれば、精神科スーパー救急以上に激務の急性期病棟もあります。

では、どうやってあなたに合った精神科の職場を選ぶのか?この疑問は看護師転職サイトを使えば、すべて解決します。

看護師転職サイトでは転職コンサルタントが、忙しさや患者のADLなどを詳しく調べてくれます。

また、給料や年間休日数、有給消化率、残業時間など、転職前には詳しく知っておくべき情報もすべて調べてくれますので、あなたに本当に合った精神科の職場に転職することができますよ。

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この記事は、この2人が分担して執筆・監修しています

杉村夏美(すぎむら なつみ)33歳 女性

職業:看護師専門転職コンサルタント

普段は看護師専門の転職コンサルタントとして働いていますが、看護師の転職に関するいろいろな情報を提供したいと思い、 協力関係にある「なーすのきもち」で記事を書かせていただくことになりました。

看護師の転職コンサルタントとしての知識や経験だけでなく、働くママとしての立場からも、看護師の皆さんへ転職に関する 情報提供やアドバイスができればと思っています。

太田 博(おおた ひろし)36歳 男性

職業:看護師専門転職コンサルタント

「なーすのきもち」運営会社様とは協力関係にあり、より実態に即した正確な情報を発信する為、テーマ毎に転職コンサルタ ントの視点での記事を書き、提供しております。

転職に失敗して負のループに陥らない為にも、なるべく多くの正確な情報を提供していきたいと思いますので 今後ともよろしくお願い致します。

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